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遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
……と殊勝な挨拶などしてみようかと思いましたが、そういえば年の初めの挨拶は既にチャットで(例のMobs & Co.恒例年越しチャット)済ましてしまっていたなとか、けっこうアレなネタをやっちゃったかなとか、いろいろいらないことまで思い出してしまったので中止。
ともあれチャットでお会いできたみなさま、お世話になりましたv おかげで楽しく年が越せました。おいしい年越しそばまで作って下さった向山母様にも大感謝!(←長モノが嫌いなねこですがこれはおいしかったのです)チャット中トイレに行きたくなったので代わってと頼んだがあっさり「めんどいから嫌」と断ってくれたセブンもありがとう(笑)。最後の最後まで付き合ってくれた彩ぽんもありがとう! 管理人のくせして「ちょっとそば食うからその間お願い」と席を外したりなんかしていた向山君もどうもありがとう!!
あぁ、今年はいい年になりそうですv
ちなみに何故か下関に遊びに行っていたねこ家族(父除く)。初めて会うスタジオエトセトラ・下関支部の面々とのボードゲームに一番熱くなっていたのは、やはりねこ母なのでありました……。
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先生、というと頭に浮かぶのはどういう人物だろうか。 かっこいい新任の先生かもしれない。優しい保健のおばさん先生かもしれない。また、怖かった体育教師、ナイスミドルの生物教師などかもしれない。少なくとも、
こ んな風ではないはずだ。
先週の土曜日、所属していたゼミのゼミ雑誌第五号発行の打ち上げパーティが行われた。場所は先生宅。料理は各自持ち寄り式のホームパーティ。卒業生ながら向山・ブン太ともどもねこも顔を出す。訪れたところでドアを開けるといい匂いがして、何
だか騒がしい。現役生、実際に編集を行った人たちがキッチンで奮闘中である。大き なスープ鍋を出し、メインディッシュの調理にいそしんでいる。ずいぶんほのぼのとした雰囲気だと思う。
実は前日、友達にこのことを話したら「先生のうちに行くの? 緊張するね!」と リアクションされたのでずいぶん驚いたのだった。彼女のゼミの先生は厳しくて、到
底 「遊びに行く」という感覚を許さなかったらしい。漫画やゲームの話題など もってのほか、打ち上げは静かな店でお疲れさまでしたと言い合う。会合の間に先生
が柔らかく笑むことといえば優秀な学生を誉める時だけで、もちろん真面目で生徒思いの人ではあったが、正直肩の凝る付き合いだったということだ。
それに比べると、ここは何だろうか。
気が付けば料理がおおむね運ばれ――キノコの混ぜご飯を前菜、ブイヤベースを主菜とするならば大体順序通りに――テーブルに並んでいた。大柄な愛称「脳死体」君
は割烹着姿で歌舞伎を舞っている。向山は既にどのゲームをプレイするか算段を立てているようだ。ボードゲームは人数制限があるから、紙と鉛筆で何人でも参加できるゲームにしよう、とか。ねこぞうは隣のブンちゃんに、『シザーハンズ』と『ワンピース』どちらのDVDを購入するべきかと持ちかけたりしている。(ちなみにコメントは「なんで悩むかな」であった。)
世界に先生と呼ばれる人はたくさんいる。いい人も悪い人もいるし、気むずかしい人 もいればやたら柔軟な人もいる。だが、この雰囲気に完全に溶け込んでしまえる先生
は、多分世界にこの人だけではないかとそう思わされた一日であった。
1/23
例えば駅などのロッカールームだとしよう。 そこへ預けてある荷物を取りに行ったのだが、どうしても鍵が合わない。荷物を入れたのは端から二番目の一番下のはずなのに――そういう経験はないだろうか。
確かだと思っていた記憶が間違っているということは、けっこうよくある。思いこみといえばその通りだが、あながちそれで片づけられない場合もある。注文したはずの品物が届かない。よろしくと電話も入れたはずなのだが、証拠はない。友達との約
束も、二時だと言ったはずなのに一時になっていて遅刻を咎められたり。ちょっとした行き違いではあるが、確実に「注文した」「約束した」と思っていることがずれていると何か理不尽な思いにとらわれてしまう。
この時もそうだった。冒頭のロッカールームのエピソード、これをそのまま実践してしまった。但し鍵のかかったロッカーではなく、上着を掛けるクローゼットコーナ
ーで先客の隣に立って扉を開けると、普段と全く違う光景が広がった。 見慣れた自分のコートがない。いつも置いてある青い紙袋がない。ここ数ヶ月置きっぱなしにされていたスカーフも姿を消している。おかしい。
その時隣に立っていた先客が立ち去った。ずいぶん太った人だなあと思い、その背中を目で追った――時に気が付いた。彼の横幅がちょうどロッカー二つ分を占拠していたのだ。
でぶは遠近感を狂わせる。本日の教訓であった。
1/24
風呂にはいるのが楽しくなってきて、年齢を感じている。昔は、というかつい一ヶ月ほど前まで、湯を溜めるのが面倒でシャワーだけで済ませていたのだが、久しぶりに風呂桶を洗い湯船に浸かると実に心地よい。以前は温泉狂の(決して誇張表現ではない)母親に眉をひそめたりもしたが、なかなかどうして悪い物ではないかもしれないと思い始めている。だが、母親とねこぞうの「お風呂観」は異なる。
母にとって、また多くの人々にとって、風呂というのは安らぎの場である。ゆっくり身体を伸ばし、バスクリンなどの香りを楽しみ、時には中でついうとうとするような心地よさ。身体はあったまるし、全身の汚れが取れてすっきりすることこの上ない。
だがねこぞう的には、風呂はリラックスのためとは言い難いのだ。
元々、あまり活発な方でなかったねこであるが、大学を卒業し就職してしまうと一層その傾向は強まった。学生の内はまだ、学校の後町を歩いたり、本屋をめぐったり、買い物に回ったりしていたが、一端会社に入ってしまうともう通勤以外に身体を動かすチャンスがない。一日の大半を過ごす社内ではせいぜい書類を持っていったりする程度
、日照時間は一日で十分ぐらい。当然血流は悪くなり、新陳代謝も悪くなる。よろしくない、と思っていたところであったが、風呂に入るととりあえず血の巡りがよくなる。滞っていたものが流れ出す気がする。気がする、だけでも上等だ。
要するに、ねこ的に風呂とは簡単なスポーツと似たようなものなのである。だからリラックスグッズなど不要で、カーッと熱くなればそれでよい。いい匂いも必要ない。サラ湯に入り、限界まで我慢する――低血圧だから割と早く限界が来る。お金もかからず、手間もなくちょっと健康になれる、というわけで風呂はよいのだった。
1/25
教室で、更衣室で、或いは銭湯の脱衣所で――
早い話が女が女だけで集まっているような空間で、交わされる会話が耳に入ったとする。
若い男性ならば心ときめかすだろうか。
坂を越えた年齢なら好奇心も抱かないだろうか。
実際には、どちらであろうとも相当量のダメージを受けることは確実であろうと思われる。
例1)
「知ってる? 1組の田中(仮名)がエリに告ったらしいよ」
「げー! ウッソー! 超高望みってカンジ!?」
「マジヤバイよね、身分違いだよね」
「マジマジ。高嶺の花だっつーの!」
……哀れ、田中。
例2)
「はぁ、私たちももう○○才だねー……」
「もうすぐ○十代になっちゃうんだねー……やだ、山田(仮名)さんみたいになるのー!」
「でも、同じ○十代でも××さんみたいなかわいい人もいるよ」
「バカね! ××さんは元からかわいいのよ!!」
……悲しいかな、山田。
例3)
「んー、ブタ?」
「じゃなくて、カバの話よ」
「ああカバねー……」
「ブタもやだけどさあ。どっちもサイアクつうカンジ?」
…せめて人間扱いを……。
こういう面を見ずにいられる内は幸せだと思う。(特に中・高校生男子など)
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本日午後七時のK駅で人生を悲観する高校生男子が一人いた。「もうだめだ……おれの人生は終わりだ……」
一体彼の身に何があったのか――話はその数分前にさかのぼる。
その時間、電車は混んでいた。会社が引けたサラリーマンから学校帰りの高校生、買い物に出たおばさんまで、全員が家へと向かう時間帯である。当然駅も混んでいた。人波をかき分けて力ずくで下車し、引っかかった荷物をさらわれぬよう抱え込んで、それはことさら意外にも思えない事態であった。
電車を降りたねこぞうの、前方数メートル先で何かカランという音が響いた。どうやら誰かが何か――軽いもの、プラスチック製のお皿とか――そう、ちょうど弁当箱の様なものを落としたようであった。
歩み寄りそれを見る。呆然と立ちつくしていたのは高校生らしい、運動部体型の男子。「おい、○○大丈夫か――?」友人らしい少年も心配げにその顔を見やる(ちなみに二人が全く同じ体型であったことから恐らく部活動の仲間であることが推察される)。
彼の足下に転がっていたのは確かに弁当箱だった。ただし、その内側がひどく黄ばんだ――。そして次に目を移した彼の顔は、まさしく絶望と呼ぶにふさわしかった。彼は言った。
「もうだめだ……おれの弁当が”カレー”だとばれてしまった…………」
「お、おい、○○……元気出せよ」
だからよせって言ったのに、母ちゃんのやつなんでカレーなんか……弁当にさぁ、カレーだぜ…………。
落胆しきった彼の背中には、友の励ましの声も届かないようであった。がんばれ、少年――ねこぞうは心の中で彼にエールを送った。
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今日の東京は、一面の銀世界であった。
深夜から降り始めたらしい雪が積もりに積もり、山間部では積雪30センチを記録したという。数年前にも相当の雪に見舞われたことがあるが、今回はそれよりもひどいようである。
こんな日に、珍しい人がうちにいた。
四つ上のキョウダイ、新さんだ。この日に好きなバンドのライブがあり、昨夜から上京していた。しかしそのライブもこの雪ではどうなることか。千葉県の方で行われるインディーズバンドのライブ、会場もむろん小さなところである。機材の搬入やらメンバーの移動やら、車だって動けるかどうか分からない。
せっかくここまで来たのだから、ちゃんと演って欲しい。
だって気の毒ではないか。徳島からはるばるやって来て、めあてのバンドも見られないなんて。
そう思いつつ、でも無駄足を踏ませるのも何なので「この雪でもライブをやるのかどうか確認した方がいい」と言う。それはそうだと電話をかけるキョウダイ。はたして結果は!?
「え? ありますよー」
……何言ってるんですかという口調のお返事、大雪にも関わらずそれが当然のことのように返答があった。
そんなわけでとりあえず、新さんはライブを楽しめたようであったが、それにつけても恐ろしいインディーズの底力だと思わされた。
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一時期、我が家には妖怪「まくら返し」が住み着いていた。まくら返しは至極単純な妖怪で、寝ている人のまくらをひっくり返して安眠を妨害する。やることはそれだけである。妖怪界でも恐らく「三下」扱いなのは間違いない。実際に人間に仇をなす大物妖怪達からすれば雑魚中の雑魚だろう。
しかし、では何も害はないかと言えばそうでもなかった。先週の一週間、ヤツがいたと思われる時期、本当に毎日のように悪い夢に悩まされたのである。
ゼミ雑誌を夜なべして作っている夢、架空の結婚相手の目の前で親戚の股間に蹴りを入れる夢、火のついた打ち上げ花火を握りしめて手が離れない夢、そして○○人の団体に追いかけられる夢……。
どれを取っても致命的なものではないが、かなり精神的なダメージを被った。そしてそういう夢を見て目を覚ますと、きまって枕が動いている。一度など、うつぶせになった腰の上に乗っかっていたこともあった。
これはやはりまくら返しの仕業に違いない――。そう思った矢先、悪夢は終わりヤツは姿を消した。
おかげでよく眠れるようになったのだが、夢を見ないなら見ないでそれもけっこう寂しい。今度は月に一回ぐらい現れて、ぜひゲーム感覚の悪夢を体験させて欲しいと思う。
そしたらもう、金を出して「バイオハザード」をやらなくてもよくなるはずだから。
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キョウダイと、新宿某所へライブに赴く。思い出の場所だ。七年前、初めて足を踏み入れたライブハウス。たばこの匂い、壁の落書き、大音量のロック……どれを取っても初体験はここだったと言って良い。しかしその後ねこぞうの好きなバンドはブームに乗って成長し、結局このライブハウスへ再びやって来たのは七年も経ってからだった。
当時から、立ち退きの噂はいろいろあった。移転するとかしないとか、耳にしたことも度々だ。しかしそれでもそれはそこにあるはずだった。少なくとも、ねこの中ではそうだった。
そんな風に日々を過ごしていた去年のある日、偶然好きなバンドがその場所でライブを行うという告知を目にした。日付は明日だ!行くべきか否か――? さほど大きなバンドではない。当日券もあるだろう。次の日の会社の帰り道。ふらふらと西口へ足を向け、気付いたら行くことに決めていた。だが。
訪れたそこは閉鎖され、工事中のガードでしっかりと守られていたのだった。
その時のねこの脳裏にはこんな映像がよぎった。
予定していたバンドはダークなヴィジュアルバンド。長い髪に毒々しい化粧をしたメンバーが、朽ち果てたライブハウスの中で見えない客に向かって歌う。誰も入れないはずのそこから夜な夜な不気味な旋律が洩れ聞こえ……。
結局そこは移転していて、今は歌舞伎町の中のビルに入っている。
今日訪れたところでは以前よりきれいになり、広くなったようだった。あの時見るはずだったバンドも、ここで演奏していたのだろう……。そう思うと、少し笑ってしまった。
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もうだいぶ前――確かクリスマスだったと思うが――実家から小さな包みが届いた。何らかの贈り物らしいそれを開けると、箱やら袋がいくつか顔を出す。その内のひとつに、ごく小さなファンシーショップの袋があった。
妙に場違いなそれを、まず最初に開封することに決め手を伸ばすと、中から出てきたのは手のひらサイズの熊のぬいぐるみ、千葉に支部を持つ某"D"グループ傘下のPさんキーホルダーだった。黄色いボディに白の全身タイツをまとい、実にかわいらしい。
かばんに付けようか、会社の机に飾ろうか。
一瞬そんなことも考えたが、しかしそれにしても何で全身タイツなんだろうと考えると、何となく衣装の不自然さが気になってひっくり返してみることにする。
クマのPさんの背中には、オレンジ色の卵がびっしりとこびりついていた。
はっきり言って気持ち悪いとしか言いようのない光景に思わずPさんを取り落としてしまった。表のタグにこう書いてあるのが目に映る。「じゃぱにーずふーど・スシ」。そう、全身タイツの部分は寿司の「シャリ」、背中のネタは大粒のイクラだったのである。
デザイン性とか版権とか作者の思いとか、いろいろ突っ込めるところはあるが、とりあえずこの商品がどうしてプレゼンを通ったのかDの会社(日本支部)に心底聞いてみたくなった。まさかPさんも日本まで来て寿司のシャリ(ネタですらない)になるとは思ってもみなかったであろう……。「所変われば品変わる」とはよく言ったものだ、と何か妙に納得させられた。
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どこでもいい。自分がFAXの近くに立っている、座っている、或いは寝そべっているところを想像する。電話の音が一度鳴る。或いは鳴らない。どちらでもよい。ライトが点滅し、機械が息を吹き返す虫の声にも似た音が響く。
ジーッ
あなたは家にいるかもしれない。ノートのコピーが届くのを待っているのかも。また会社にいるのかもしれない。まだ来ない注文書を期待して。
そこへこういうFAXが届く。
開校! 官能講座!!
自宅にいるのなら父親に、もしくは夫に宛てたものだ。会社ならば上司に当たる男性か。まず、何を考えるだろうか? こういう場合はどうするべきだろう? 例えばずいぶん前の女性○身に目を通した際、電車で三十分以内に行ける距離の場所で、とある種類の「技巧」をレクチャーしてくれる講座があることを発見していたとして、この事態をどう捉えれば正解と言えようか。
証拠を隠滅する? それもよい。
見なかったことにして放っておく? 悪くはない。
裏返して本人に手渡す? どうだろう。
個人的に取ったのは最後の方法だった。
自分なりに、最良ではないがさほど悪くないやり方だったと思う。誰の目にも留まることなく、事実を知っているのは自分だけだった。ただし、その直後に2/2、と書かれたFAXが取り残されていなければ。
その用紙にはこうあった。
官能検査のレベルアップとヒット商品を生み出す、官能評価入門講座。ぜひ御出席下さい!
――今日はひとつ新しいことを学んだ。
※かんのうけんさ【官能検査】 人間の感覚によって品質の特性を評価する方法。