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2008年11月24日
あちら側の世界
人はけっこう簡単に、あちら側へ行く。
祖父は真面目な人だった。
大きな古いそろばん。若き日の夢の名残の六法全書。
祖父そのものみたいなそれらも含めて、私は彼を多分愛していた。
伯父は内気な人だった。
善良で、少しばかり気が弱く、
手先は器用だが、人生に不器用そうな人。
私はこのひとのことも、決して嫌いではなかった。
どちらにも話したいことはあった。
聞いてみたいこともあった。
でもその準備が整わないうちに、
彼らは世界を手放してしまった。
(少なくとも、その半分くらいは)
どちらも、もう何も言ってはくれない
失禁するからという理由でおむつを付けられ
ベビィベッドで一日のほとんど眠っている
その場所は彼らにとっての揺りかごで、
それと同時に墓場でもある
私はいつかそこへ行くのだろうか?
それが自然なことなのだろうか?
人生はただ川のように流れ、後には何も残らないのか?
分からない、分からない、分からない。
ただいつも、いかなる時でさえも
ひとりだということだけ。
投稿者 nekozo : 2008年11月24日 03:52