« 2008年02月 | メイン | 2008年06月 »

2008年05月13日

オブラート愛好者の独り言

薬を飲むときに、オブラートを使う人はどれくらいいるだろうか。
苦い薬を飲めないのは子供っぽくて格好悪い、という向きもあるかもしれない。だがあれはあれでなかなか便利なものだ。粉薬を直接口に入れなくてよいし、飲み残しが出ることもない。ぺらぺらしてて頼りないようでいて、口の中では溶けずにしっかりしているのも魅力だ。属性で分けると総攻や鬼畜攻ではないが、ヘタレ攻ぐらいではあると思う。間違っても受ではない。
さて、そんなオブラートを使っていてふと思った。最近、猫も杓子も「オブラートに包んだ表現」を用いたがる。確かにはっきりした言い方は角が立つことも多いから、これは仕方ないことかもしれない。「あなたって無能だよね」と言うよりも、「あなたにはこの仕事向いてないんじゃないかな? 他にもっとあなたを生かせるものがあると思うよ」と言う。大人の選択である。だが、何となくそれが落とし穴なんじゃないかという気がする。
もし前者のように言われたら、たいていの人は怒るか傷つくかするだろう。だが後者のように言われると、「はあ、そうですか」と何となく受け入れざるを得ない。しかし考えてみれば、この二つの意味はおおむね同じである。

「あなた」は「この仕事」について「力がない」。

どんな言い方をしても内容は変わらない。それならと大抵の人は、耳ざわりのよい後者の表現を使う。言われた方は何となく流してしまい、本来感じるべき怒りや悲しみ、傷ついた感覚はどこかへ消えてしまう。どこかへ——どこへ? 
そこで、本来のオブラートの用途に立ち返る。
オブラートの役割は、苦い薬を身体の中へ届けることだ。この場合も同じで、オブラートに包まれた言葉は腹の中に届き、やがて弾けて、負の感情を身体に広げていく。通常であればこういった負の感情は、何らかの反応ないし発散を必要とする。その場で反論するとか、友達に愚痴るとか、一晩泣き明かすとか、一人でカラオケに行くとか、とにかく精神面のマイナスを自覚して、それを解消しようと努めるのが普通だ。そうしないと心のバランスが狂ってしまうのだから。
だが、無自覚に口に含んだ苦味は発散されることはない。体内に溜め込まれ、砂のように、灰のように降り積もり、やがて現代にありがちな「漠然とした不安」や「やり場のない怒り」へと形を変える。いくらオブラートを使っても、それでは意味がない。しかし一番良くないのはそこではない。本来苦い薬が持っているはずの「効能」の部分が、全く無視されてしまっている点だ。
オブラートを使わなければ角が立つような発言は、いい大人がすべきものではない。言う必要があるとしたら、本当に相手のためを考えた時だけだ。明らかに仕事が向いていなくて、他のものを探すよう薦めてあげたいというなら、どんな言い方をしてもそんなに悪いことにならないだろう。しかし現実には、一時の感情的な暴言を、「オブラートに包めば言ってよい」という方に捉えている人が多い。そんなことでいいのだろうか。

本当に必要なのは、オブラートではなく、苦味はあるが効能もある、ちゃんとした「苦言」を呈せる大人ではないか——そんな気がしてならない。

投稿者 nekozo : 02:49 | コメント (0)

2008年05月10日

夜の王様

この町がいちばん静かなのは
夜の12時から3時
道には人影ひとつない
車もほとんど通らない
ほんの一瞬、誰の手からも離れた町で
ぼくは密かに王様になる

投稿者 nekozo : 02:29 | コメント (0)

2008年05月08日

揺れ動くこころ

落ち着かない夜である
生あたたかい陽気の一日だったので
気分がくさっているであろうと思いきや
ずっと地震が来ていたのだった
底から揺らされているのだから、落ち着かないはずだ
さすがにこれには逆らえん

投稿者 nekozo : 01:48 | コメント (0)

2008年05月07日

鏡音シリーズ2

「悪ノ召使」PVが……。
泣 け る 。


投稿者 nekozo : 22:31 | コメント (0)

豚肉の話

変わったことなどそうないが、豚肉を食す日々である。何故豚肉かというと話は長くなるのだが、二年程前に手に湿疹が出来た。左手の指から始まって、手のひら、甲まで水疱が広がり、これが非常な痒みを伴うとあって大変悩まされたのが、近所の漢方医師にかかってひと月ふた月で幸いなことに治癒に至った。

それから時は過ぎ、そんなことなどすっかり忘れて日々を送っていた折に、軽い風邪を引いた。そこでどういうわけかこの湿疹が復活し、発熱のせいもあってか猛威を振るい、腕の半ばまで腫れ上がる程の症状を引き起こした。自身も一度は治った経験があるものだから、当時と同じに対処すればよいと気軽に考えていたのでこれには面食らい、熱を持った患部を氷の塊で冷やしつつ、「痒い痒い」と二日ほど泣きながら眠れぬ夜を過ごした後で、件の漢方医師の元にもう一度出向いて行った。

そこで出てきたのが豚肉である。医師によると、この腫れは前回の湿疹とは異なる症状で、元は同じウイルスかもしれないが、処方は別にしなければならないと言う。そして通常の皮膚科なら、まず表面の痒みと皮膚の治療にステロイドの塗り薬などを用いるところ、食事といくつかの漢方薬で様子を見るとのことである。こちらとしては、もう痒みが余りにひどくて、正気を保っていられない程であったから、そんな悠長なことはと言いたい気持ちもあったが、「まず患部の腫れを取りたい。この腫れは水が溜まって熱を持ち、むくんでいるのだから、熱を追い出すところから始めたい」という医師の言葉を信じ(何せ前回も治っている)、一週間分の漢方薬と、それから食事の心得をいくつか受けて対処することになった。漢方薬は三種で、内二つは大まかに言って体内の細菌を駆除するもの(これらは前回の処方と同じ)、一つは身体の熱を下げ、利尿を促すものだった。そして食事の方はというと、

・菓子類は厳禁(糖分が体内に熱を溜めるらしい)
・鶏肉、魚は禁止(アレルギーの可能性もあるので念のため避けろとのこと)
・卵、乳製品も禁止(同上の理由)
・南国系のフルーツ、バナナ等も禁止(同上の理由)
・お茶、ジュースなどの水分を控える(身体の水を出す必要があるので)

要するに、穀類と野菜ぐらいしか食べられないというわけである。そこまで食事に執着の強い方ではないが内心これにはがっかりとし、そうですかと肩を下げた。そこへ、漢方医師がフォローするかのように言った。

「あ、豚肉はいいです。食べてけっこうです」

……豚肉? 何故豚肉だけ?

一瞬不自然な空気が流れたが、ともかく豚肉はアレルギーなどを引き起こす率が極めて低いとかいう説明があり、こちらも素人なのでそういうものかと何となく納得して帰ってきた。それから今日までの一週間は、さながら豚、豚、豚の豚祭りといった様相を呈した。ある時はポークソテー。ある時はミンチ肉。またある時はソーセージとあらゆる形状の豚を食い尽くし、もちろん三度三度漢方薬を飲み、痒みと熱がひどいため両の腕に隙間なく「熱さまシート」を貼ってどうにか眠った。

そして、現在。ゴールデンウィークの終わりと同時に、一回分を残して漢方薬も尽きた。症状はというと、驚いたことに快方に向かっていた。まだ若干の痒みや、掻きむしった傷は残っているものの、熱さまシートや氷なしで、現在パソコンに向かっている。わずかな熱や発汗でも命取りになるので避けられた携帯ゲーム機も、ほんの少しだが触ることができた。何よりも、風呂に入れるし、夜まともに眠ることができる。一週間前の地獄と比べると大変な差である。これもひとえにO先生と、中国四千年の知恵のおかげであって、今の中国がどんな国であろうと、漢方薬というのはなかなかに侮れない。もし何かあった時には、ひとつの手段としてこういうものの存在を覚えておいて損はない。それから、豚肉だ。あらゆる食品に見放された時でも、豚肉だけは側にいてくれるということを今回学んだ。全く持って素晴らしい存在である。今後は特に贔屓にし、何キロもの豚を人生賭けて消費していきたいと思う。


投稿者 nekozo : 02:05 | コメント (0)

2008年05月06日

鏡音シリーズ

突然ですが鏡音リンレンのお薦めソングです。
続き物になってるので順番にお聴き下さい。

投稿者 nekozo : 20:17 | コメント (0)

投稿者 nekozo : 20:16 | コメント (0)