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2005年07月18日
ブレーカーが落ちる
たまに心のブレーカーが落ちてしまう時がある。ぱちん、といつの間にか電気が切れてしまって、スイッチを押しても反応しない。普通なら、いい話を聞いたり、おいしい物を食べたりすれば付くはずの電灯が、うんともすんとも言わなくなる。大抵、それは夕暮れ時なんかによく起こり、夜が近づいてくる中で不安だけが増していく。その内、辺りは真っ暗になってしまうけど、ブレーカーの在りかが分からない。一人でしばらくいろいろ探してみたりするのだが、結局はしょうがないやと膝を抱えるはめになる。
いつまで経っても朝は来ないし、ブレーカーは上がらない。しかしそうやってふてくされて寝ていると、使いすぎた電気もまた供給されてくる。そうすると、時々スイッチが入ったかな?と思う瞬間が数回あって、次第に周囲が明るくなっていく。これがどうも鬱状態と、そこからの回復経路である気がする。しかしそうして、ブレーカーが治っても、それが一体心のどこにあるかということについては、未だによく分からない。絶対に自分では手が届かない所にある。そんな感じもする。
実は心のブレーカーは自分のものであって、自分のものでないのかもしれない。他人によってしか触れることができないが、触れられる人間も限られている。それが落ちる度、自分にとって大事な人間が誰か分かってくる。そうやって識別するために、ついでに使いすぎた電力回復の為に、時々自分のブレーカーが落ちるのを、どこかで心待ちにしている。
投稿者 nekozo : 2005年07月18日 00:24