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2005年07月31日
萌えゲームバトン回答:ねこぞう編
みなさま、「夏本番☆スタジオ萌え祭り」にたくさんのご回答、本当にありがとうございます! 掲示板に書かれたお答えや、各サイトで叫ばれたみなさまの「萌え」に胸が熱くなる思いがしました(笑) 「乙女袖」、「透けブラ」、「目玉焼きをひっくり返す調理器具」等不思議なお答えもあり、人の心は深いものだと実感を新たにしています。
ちなみに昨日付でJoe & Jodie's Kitchenの向山淳子先生も、萌えバトンに答えて下さっています! Jodie先生のさすがなお答えを、みなさまもどうぞお見逃しなく!
さて、先日自分で出題しておいた萌えゲームバトンですが、早々とひらやん様、そして向山氏が答えて下さっていました。
ありがとうひらやん! ひらやんの愛はしかと受けとりましたよ!! おいらも近々FF9やってみますね!(← 洗脳完了です☆)
そして向山氏、ロリコンの称号獲得おめでとうございます。今後はおいらも「ローリー向山」と呼ばせて頂くことにしますです。
そんなねこぞうの萌えゲームバトン回答を以下に掲載してみました。ものがゲームということで長くなってしまいましたが、お時間のある方はご笑覧下さると嬉しいです。
【萌えゲームバトン回答:ねこぞう編】
(1)今までで一番「萌えた!」ゲームを教えて下さい。
いっぱいあり過ぎて選べないくらいですが、ひとつ挙げるとしたら『サイレントヒル(1&2)』。初めてプレイした時は衝撃でした。あとは『MOON』と『零〜紅い蝶〜』にもそれぞれ別の意味で萌えました。
(2)(1)でお答え頂いたゲームの「萌え所」はずばりどこでしたか?
世界観。町の風景、出てくるモンスター等々どれもセンスがすごかったです。特に普段の霧に包まれた町並みと、裏世界に移った時のさびれきった風景の差は圧巻で、配管むき出しで何もかもさびついてて、なのに美しい景色にすごく惹かれました。ストーリーも複雑でいろいろ謎があって最高でした。
『MOON』は害のないゲームに見えてさりげなくダークな所と、あと激しい難易度に萌えました。キャラも変でかわいかったです。『零〜紅い蝶〜』はとにかくキャラと、コテコテの和風ホラーな感じに萌え。天野月子さんの曲も良かったし、怖さという意味でもダントツでした。
(3)萌えなゲームキャラ、またその魅力を教えて下さい。
『零〜紅い蝶〜』の双子の天倉姉妹、『デッドオアアライブ』のあやね、『影牢』のミレニアなど、TECMO系美少女キャラは全般に萌えです。
今プレイ中のゲームでは『ファイアーエムブレム封印の剣』の双子の魔法使いルゥとレイ。特に闇魔導師のレイくんはかわいくて性格悪くて最高です。サイズ的にもコンパクトなので持ち歩きたい気さえしてきます。『ファイアーエムブレム蒼炎の軌跡』の主人公、アイク団長もすごくすごくかっこよかったです。ネコ耳キャラも出てきたので、アイク&レテという世にも珍しい組み合わせで萌えてます。
(4)プレイ中、いちばん「萌え」を感じたのはどんな時ですか?
『サイレントヒル』でドアを抜けると、いきなり裏世界になっていた時。ゴウンゴウン……って風車の回る音がして、何もかも朽ち果てている中にモンスターの気配があって、怖くてキレイでドキドキしました。
(5)自分が登場するとしたら、どのゲームのどんなキャラになると思いますか?
前半で悪役として登場し、途中で主人公側に乗り換えた後、ラストではまるで始めから味方であったかの様に主人公と一緒にラスボスの元へ向かう、要領の良い微悪属性のキャラ。『FE』だったら「理」か、「闇」の魔法使い系?
その他ホラーゲームなんかだったら既に死んでいて、あっちの世界へ主人公を連れて行こうとするキャラ。
……以上です。ゲームって、本当に面白いですね。
他の皆様も、ゲーム好きな方は一度トライしてみてください。情熱の在りかが分かるかもしれません。
投稿者 nekozo : 23:46 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月30日
☆萌え祭り続行中☆
みなさまご回答ありがとうございますm(_ _)m
まさかこんなに早くお返事頂けるとは思ってなかったので、けっこうびっくりしながらも本当に嬉しいです。
ほかにも萌え祭りに参加して下さる方がいらっしゃったら、ぜひぜひ書き込んでやって下さい☆
みなさまの「萌え」をお待ちしていますー!
☆おまけ☆
向山から「萌えゲームを語らせて下さい」という依頼があったので、小さく萌えゲームバトンを作ってみました。
とりあえず、向山とひらやんにはお答え頂きたいなーと(笑
マニアックなお答えでも構いませんので、ぜひサイトか掲示板で答えてみてくださいー∠(^_^)
もちろんそれ以外の方からのご回答も大歓迎です☆
【萌えゲームバトン】
(1)今までで一番「萌えた!」ゲームを教えて下さい。
(2)(1)でお答え頂いたゲームの「萌え所」はずばりどこでしたか?
(3)萌えなゲームキャラ、またその魅力を教えて下さい。
(4)プレイ中、いちばん「萌え」を感じたのはどんな時ですか?
(5)自分が登場するとしたら、どのゲームのどんなキャラになると思いますか?
自分でも後ほど答えてみたいと思います。萌えゲーム……いっぱいあるなぁ……。
投稿者 nekozo : 13:41 | コメント (0) | トラックバック
2005年07月29日
萌えバトンと夏祭り
Mobs & Co.の向山から「萌えバトン」が回ってきました。人生で初めて手にするバトンが「萌えバトン」とは残りの生涯も見えた様な気がしています。
この「バトン」というのは、ブログ間で質問を回し合う、文字通りリレーの「バトン」みたいなもので、ミュージックバトンやコミックバトンなど様々なバトンがあると噂には聞いていました。さてその中で、「萌えバトン」の中身はというと……
【萌えバトン質問項目】
(1)属性を正直に告白せよ
(2)萌え衣装を答えよ
(3)萌え小道具を答えよ
(4)萌え仕草を答えよ
(5)萌え場所を答えよ
……なんというか、知っても誰のためにもならない様な知識ばかりです。しかししかし、このくだらなさ、楽しくならないわけがありません。というわけで、うちでも答えることにしました。回答は以下の通りです。
【萌えバトン回答:ねこぞう編】
(1)属性を正直に告白せよ
男女問わず、知的で悪属性なカワイイ系のキャラに弱いです。まんがとかでそういうキャラ見ると「来た来た来た………!」って思います。分かってるのに、必ずはまる自分が謎。本能?
(2)萌え衣装を答えよ
女性=普通の服に、ちょっとだけゴスロリ風味が入ってるもの。黒地に白とか赤とか、メリハリ効いた配色が好きです。レースやリボンが襟元、手首などに無駄に付いているのも萌え。制服だったらブレザーよりセーラー、スカートはちょい短めで。
男性=魔道士系のローブとか、裾の長いロングコート。黒い服ばっかり思い浮かびます。
(3)萌え小道具を答えよ
女性=包帯とか眼帯、ネコ耳もかわいいと思います。
男性=うーんうーん……う、うでどけい?
(4)萌え仕草を答えよ
女性=なんかにムカついてケリ入れてるとこ(笑) パンチよりケリの方が萌えなのはどうしてでしょうか。
男性=道ばたで買ったタイ焼きとかをその場で食ってるとこ。おいしそうでうらやましいです。
(5)萌え場所を答えよ
閉園後の遊園地。さびれてぼろぼろなんだけど、観覧車だけ動いてたりすると超萌えです。
いかがだったでしょうか。萌えられましたでしょうか。ついでに他の方々のお答えも聞いてみたくなったので、ひそやかな「夏本番☆スタジオ萌え祭り」とばかりに、スタジオ周辺のサイトさんにバトンをお回しします。オッケーな方はそれぞれのサイトか、PSYCHOCATSの掲示板でお答え下さい。
バトンの送り先は下記の方々です。なにとぞ、よろしくお願いします。
『Change by Gradation』宮山香里氏
『下関見聞録』たこすけ氏
『寿少年』せヴん氏
『tt-web』たかしまてつを氏
『Joe & Jodie's Kitchen』向山淳子氏
ちなみにMobsで拒否されたtt-webさんもなにげに入っていたりします。果たして答えて頂けるんでしょうか。その他の方々も、この「萌えバトン」ぜひトライしてみて下さい。意外な自分の属性を発見したりするかもしれません。その際はぜひ、うちの掲示板までお知らせ頂けると嬉しいです(笑)
巷で花火やお祭りが開催される中、そんな小さな夏祭りのPSYCHOCATSでした。
2005年07月26日
台風と夏の到来
台風が来るという日、うちの恒例行事はTSUTAYAへと走ることだった。台風王国と呼ばれる四国地方は、夏の間に何回も暴風雨に襲われる。毎回恐ろしげな枕詞——「戦後最大級」「例年にない大荒れ」等々、をくっつけて。
そんな台風に、うちの家族はすっかり慣れていた。雨戸を閉めて、停電に備えてなんてことは二の次だ。台風で家に閉じ込められる夏の日に必要なのは数本のビデオテープで、こればっかりは前日の内に用意しておかないといけない。かくて私と母と姉の三人は、「警戒が必要」と呼びかけられている時間にいつも車の中にいた。そしてB級のホラー映画とか、普段時間がなくて見られないシリーズもののアニメとかをたんまり借り、ついでにコンビニでお菓子とスナックを仕入れてきて、翌日はダラダラ鑑賞タイムだ。
外は暴風、うちはダラダラ。
まさに至福の時間である。日頃仕事で忙しい母などは、公然と休める台風の日がことさら楽しそうで、最も暴風がひどい時間帯にわざわざ海岸まで出て行って荒れ狂う海を眺めていたりした。はたから見ると正気とは思えない行為だが、子供心に日常と違う町の風景はわくわくしたし、家族が楽しそうなので私も楽しかった。
そんなイベントじみた台風も、東京ではなかなか致命傷の様だ。電車が移動手段の大半を占める環境においては、完全に交通がストップしてしまうこともあり、そうなってようやく「警戒が必要」という言葉の意味を理解したりした。やはりTSUTAYAに走るよりは懐中電灯を用意した方が賢いし、海を見に出かけていくよりは家で雨戸を閉めて大人しくしている方がいい。何もわざわざ危険に身をさらすことはない。
それは分かっているのだけれど、何故か今でも「台風」と聞くとわくわくする気持ちを抑えられない。今日も徳島とは違う場所で、それでもやっぱりTSUTAYAへと向かっていた。ズブ濡れのスニーカー、骨の折れた傘が何だか妙に楽しかった。
2005年07月23日
メランコリックな夏の夜
夜七時に外へ出てみた。もうだいぶ暗くなっていて、小さな商店街に街灯がぽつぽつと灯っていた。涼しい空気。夏の香り。そういったものを、長い間忘れていた。そういえば、夏休みが始まったんだっけ——そんなことにも久しぶりに気が付いた。
子供の頃、夏休みには毎日本を読んでいた。登校日以外で、他の子供と顔を合わせることはなく、その内家が塾を始めたので、勉強と読書で夏の予定は埋め尽くされた。虫取り、海水浴、遊園地や泊まりがけの旅行。何もした覚えがない。何にも興味がなかった。学校に行かなくて良い。本ばかり読んでいられる。それだけで、夏休みの楽しみとしては十分だった。
あの頃もっと友達と遊んで、いろいろな場所へ出かけていって、子供らしい夏休みを過ごしていたら、今とは違う人生があったのだろうか。
近所の祭りの帰りだろう、浴衣姿の少女を見て感じた憂鬱は、夜の風にまみれて消えた。
2005年07月21日
40にしてDO-TEY
「The 40 Years Old Virgin」という映画の予告編をネットで見た。40才にして性的に未経験の男性が、何とかパートナーを見付けようと四苦八苦する物語である。この男性、予告を見た限りではさして女性に縁がなかったわけでもない。ただ、いざ事に及ぼうとすると経験がないものだから、この年齢にしてはあり得ない失敗を冒してしまい(例:ブラジャーの外し方を間違える)結局経験出来ずに終わってきた様だ。
映画自体をまだ観ていないので何とも言えないが、このストーリーがコメディとして成立しているのは、主人公が男性だという点にあると思う。女性の40才で性的に未経験、というのはどちらかというと悲哀めいたものを感じさせるが、男性の場合はまた違う。若い内は特に問題にもされないだろうが、ある一定の年齢を超えると「何か問題のある人なのでは……」と痛くもない腹を探られることがないとは言えない。個人的な都合や縁で経験がない、というだけの話であっても、何やら社会的な側面から問題として提起されることさえありそうな気がしてくる。
ところで、英語では女性だろうが男性だろうが、未経験の場合は「Virgin」と言うのだということはこの予告編で始めて知った。男女同権が叫ばれる国だからなのだろうが、日本語では未経験の女性を「処女」、男性を「童貞」と使い分けていることを考えると、これもいわゆるお国柄の違いかと思えてくる。ちなみに個人的には「童貞」を英語に訳すとすれば「Virgin」より「Cherry boy」の方がしっくり来る様に思う。だが日本語ではどちらも統一して「童貞」であるから、ある意味平等と言えなくもない。
それにしても、日本語の童貞という単語には、何だかそれ自体が照れ笑いを浮かべた性器そのものの様な印象がある。コミカルだがどこか気恥ずかしく、見て見ぬふりをするしかない。面と向かって、「あなた童貞でしょう」などと思っていても口にすることはないし、またそれを「はい、そうです」と肯定されてしまった場合、どう反応すればいいかはかなり微妙だ。「やっぱり! そうだと思いましたよ!」というのも角が立つし、「ええ!? そうは見えません!」というのも嘘っぽい。大体、そう見えない人に対して「童貞かもしれない」などと思うわけない。というわけで、童貞問題というのは口にされることなく、そうでない人の間でだけ目配せで「あいつはきっとそうだ」と語られるに留まっているのだろう。
性的な問題はあくまでもプライバシーを尊重するべきだし、未経験だろうがそうでなかろうが、それがその人のアイデンティティに関わると思ってはいない。本来ならば笑ってもいけないことなのだろうが——だが何となく、40才の童貞のコメディならば笑っても許される様な気がするのはどうしてだろうか。
投稿者 nekozo : 00:39
2005年07月18日
ブレーカーが落ちる
たまに心のブレーカーが落ちてしまう時がある。ぱちん、といつの間にか電気が切れてしまって、スイッチを押しても反応しない。普通なら、いい話を聞いたり、おいしい物を食べたりすれば付くはずの電灯が、うんともすんとも言わなくなる。大抵、それは夕暮れ時なんかによく起こり、夜が近づいてくる中で不安だけが増していく。その内、辺りは真っ暗になってしまうけど、ブレーカーの在りかが分からない。一人でしばらくいろいろ探してみたりするのだが、結局はしょうがないやと膝を抱えるはめになる。
いつまで経っても朝は来ないし、ブレーカーは上がらない。しかしそうやってふてくされて寝ていると、使いすぎた電気もまた供給されてくる。そうすると、時々スイッチが入ったかな?と思う瞬間が数回あって、次第に周囲が明るくなっていく。これがどうも鬱状態と、そこからの回復経路である気がする。しかしそうして、ブレーカーが治っても、それが一体心のどこにあるかということについては、未だによく分からない。絶対に自分では手が届かない所にある。そんな感じもする。
実は心のブレーカーは自分のものであって、自分のものでないのかもしれない。他人によってしか触れることができないが、触れられる人間も限られている。それが落ちる度、自分にとって大事な人間が誰か分かってくる。そうやって識別するために、ついでに使いすぎた電力回復の為に、時々自分のブレーカーが落ちるのを、どこかで心待ちにしている。
投稿者 nekozo : 00:24
2005年07月15日
帰省の予定はまだ未定
遅くとも七月中には帰省するものと信じている郷里の母から、一日おきに電話が入ります。
期待させておいてすみませんが、そんな予定は全くありません。ごめんなさい。
っていうか温泉施設とうまい肉を盾に誘惑するのをやめて下さい……。
祖母の家の近くに、東京でもお目にかかれないべらぼうにうまい肉屋があるのを知っているので、さすがに心が揺れてしまいます。この上さらに、もはや伝説と化している鳴門のうなぎ屋の名前など出されようものなら万難を排して帰らざるを得ないので、母が私のうなぎ好きを思い出さないよう切に祈っています。
思えば前に実家に帰ったのは去年の12月でした。新幹線に三時間、高速バスに二時間という行程の中、何度か閉塞感に襲われてふらふらしたりしていました。結局何とか行って帰って来れたのですが、向こうでも田舎の常で移動は車がほとんど、さらに土手沿いや長い橋など危険地帯が盛りだくさんで、しょっちゅうお薬の助けを借りなければなりませんでした。今も状況はましになったとはいえ、まだまだ予断を許さないので念には念を入れてここは延期です。それしかありません。
それならとりあえず一言「今月帰れない」と告げれば事は済むのですが、何となくそれができずに電話の度に「ああ、うん、まだ日にち決まらないんだけど」とお茶を濁してしまうのはどうしてか。
自分の心の弱さがちょっと癪に思えます、最近。
2005年07月11日
※誹謗・中傷ではありません
サイトを回っていて、お友達のサイトから、なんかのイベントのサイトへ飛んだ。
そのイベントの参加者に、ちょっと変な名前の人がいた。
「田宮文明」という人なんだけど、どういうわけか名前の前に「メソポ」と付いている。
「メソポ」+「田宮文明」……。
こういうことを考えるのは絶対男だ。女ではあり得ない。
2005年07月09日
妄想電波コーヒーショップ
時々近所のコーヒーショップに行くことがあります。セルフのガソリンスタンドが併設されている形式のお店なのですが、いつも空いていて雰囲気がいいので重宝しています。本を持っていって読んだり、携帯でメールを打ったり、気が付くと数時間が経過していることもしばしばです。
そんなコーヒーショップでは、やって来るお客さんを観察するのも楽しみのひとつです。今日も変わった二人連れが現れました。夕方六時過ぎ、アイスカフェ・ラテとゼリーイン・カフェ・ラテを頼む女性の声。どちらもやせ型で、ややギャル気味の服装をしていて、一瞬近所の大学生さんかなと思いました。
でも、顔はどう見ても四十代でした。
そんな女性二人、窓際の喫煙席に座って何やら小声でしゃべり始めます。ねこぞうは二メートルくらい離れた所で、「外のガソリンスタンドの地下のタンクが爆発しないか」とか、「向かいに座っている人は実は通り魔でトイレに立ったついでに刺されたりしないか」とか、ちょっと電波入った妄想を膨らませていたのですが、その内に女性客の方に不穏な空気が流れているのに気が付きました。
だから自分の身は自分で守るしかないじゃん言ってんでしょさっきから!
二度と裏切られたくないんだったら自分が変わらなきゃしょーがないでしょ!
あんたそうやって自分が悪いって認めないから何度も同じ事繰り返すんだよ!
……それらの叱責の言葉にどきどきしたのは、言われた本人よりきっとねこぞうの方だったと思います。しかし怖いのはその後でした。この二人、アイスカフェ・ラテの空のグラスを挟んで、それから黙りこくってしまったのです。
十分経過。
二十分経過。
一時間経過……。
結局、この二人連れは二時間くらいそのまま座っていた後、去って行きました。最後に聞こえたセリフは「いーからサンダルこっち貸しなさいよ!」でした。この二人の関係は一体何だったのか、考えてみてもよく分かりません。親子でもあるまいし、四十前後の女性同士で、片方が片方を一方的に叱責するという状況は、あまり見かけるものではありません。また、両方とも年齢の割に「お母さん」「主婦」といった雰囲気でもなく、「OL」というには服装もカジュアルなものでした。
ここから出てきた推測は以下の通りです。
・二人は近所に住んでいる、年齢の近い姉妹である。
・片方は結婚しているが、夫の浮気や暴力に悩んでいて、未婚の方がその相談を受けている。
・いつも愚痴を聞かされているため、未婚の方は少々キレ気味で、もう片方は大人しく叱責されながらも内心「結婚もしてない癖に」と思っている。
・一緒に買い物に行くことが多く、未婚の相手につられて既婚女性も華やかな服装になっている。
こうして考えてみると、二人の力関係もなんとなく分かる様な気がしてきました。姉妹の気安さもあるけど、環境や人生観の違いもあって、思いやってはいるもののケンカが絶えない二人……。しかし、いくつか分からないことがあります。それは最後に語られた「サンダル」です。叱られていた方の女性は、どういうわけか自分の履いていたサンダルを片方脱いで、それをぶら下げて裸足でお店を出て行こうとしていたのです。そこで「いーからサンダルこっち貸しなさいよ!」というセリフが出てきたわけですが、これは何だったのでしょう。それに既婚の女性が、夕食の時間帯にそんなにゆっくり家を空けているものでしょうか。
そうやってサンダルをやり取りしながら出て行く時、この二人がどういう表情をしていたか見たかったのですが、なんとなく顔を上げることができませんでした。それからふと、この近くに大きな病院があることを思い出しました。
この二人の関係は今も謎のままです。