当初、幻冬舎には書き直しを三ヶ月でやると告げていたが、またもや三ヶ月が半年になり、半年は結局丸一年になった。幻冬舎のみなさんはそんなぼくらのわがままを許してくれた上、最大限のサポートをいつも惜しみなく与えてくれた。ここでも、ぼくらはまた人に恵まれたのである。ほかの出版社ならきっとこうはいかなかったと今でも思っている。ぼくはねこぞうの助けもあって、一回目とは比較にならないほど楽に作業を終わることができたが、もはや大学生ではなく、会社勤めの傍らですべての作業をしなければならなかった宮さんは、後半かなり衰弱していた。それでもわずかな色ずれさえも防ごうと、何十回も会社帰りに幻冬舎へ通い、ほとんど徹夜で次の日の仕事に向かう姿は本当に立派だった。この人に出会わなければ、「童話」は絶対にできなかったと改めて思わされたのを憶えている。
こうして、二度目の「童話物語」は誕生した。