本を完成させて安心しているぼくらをよそに、「童話物語」はじわじわと口コミで広がっていった。注文の数は少しずつ増え、感想が時折ポストに入っている日が続いた。やっと作業から解放されたぼくは重度の自律神経失調症を起こしていて、半年間たびたび起こる発作に苦しめられて、まともに外に出ることもできなかったので、これらの感想の手紙が何よりもうれしかった。
一年が過ぎた頃、ぼくもいくらか状態がましになってきていたので、二枚目のチラシを作って、いろいろなところで宣伝をすることにした。
二枚目の「童話」のチラシは宮さんがほとんど一人で作ったもので、次項の裏面の文章やキャッチコピーも宮さんの作である。