045/最後のハガキ

 

 

【解説】(1996年)

年賀状を兼ねた三枚目の遅延はハガキ。まともに作る時間もなかったので、一章のキャライラストをそのまま流用しただけのもの。しかもモノクロ。
宮さんは歯を食いしばって表紙の絵を描きつつ、印刷所に通う毎日だった。
ぼくは何度か病院で点滴を打ってもらいながら、最後まで四章のラストに手こずっていた。
もう誰も何も言わなかった。ただ、完成させることだけがすべてだった。
妥協することなく。
気がつくと、ラジオからはクリスマスの歌が流れていた。
外はもう冬だった。

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