044/大詰め

 

 

【解説】(1996年)

発作を起こした夜、病院に迎えにきてくれたフラ(ちなみに信号無視して病院に連れていってくれたのもフラである) とスタジオに戻った。辛くて涙が止まらなかったのを憶えている。責められるだろうな、と覚悟していたが、誰も責めなかった。ちゃーらんが温かいご飯を用意して待っていてくれた。
翌日、宮さんともう一回どうするか話し合った。そして、その時、この数週間、時間に追われて最初に考えていた目標をいつの間にか見失っていることに気付いた。
本当に納得のいくものを作ること。
決して妥協しないこと。
そして、みんなが楽しめる本を作ること。
急いだために妥協しそうになった箇所があっちこっちにあった。誤字脱字もまだ拾いきっていなかった。何よりも書き足りないところがいっぱいあった。1章から8章まで一通りできていたが、ぼくは苦渋の思いで1章と4章と5章をもう一度ボツにした。宮さんも何枚かの挿し絵と、かなりの数のミニカットを書き直すことを決意した。
そして、年内完成を目標に最後の三ヶ月が始まった。

(上はその頃のテンパっていた宮山がアイディアを練っている時に無意識に自動書記していたのを、あんまりおかしいのでぼくがこっそり残しておいたもの。たぶん、これを読んでいる本人も今初めて知ってひっくり返っている。試作品を見せたときにはこのページだけ抜いておいたのである。)

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