038/消えた「童話物語」その3(怪盗ルージャン編)

 

 

【解説】(1996年)

幻の物語の三つ目にして最後は「怪盗ルージャン編」である。今となっては奇妙に聞こえるこのタイトルが本当は五章の内容だった。完成版ではアルテミファの煙突掃除夫におさまっているルージャンだが、当初は盗賊の一味の下っ端になっていた。しかも、その一味というのはゴンドルたちである。物語はゴンドル一家ともうひとつの勢力である女盗賊のウララ一味との抗争のまっただ中で展開する。フィツは記憶をなくして、「リポ」という名前でウララ一味側の偵察役になっている。ウララ一味のフィツと、ゴンドル一家のルージャンは戦いの途中でばったり鉢合わせになり、やがて二人で抗争を終わらせ、アルテミールの財宝の謎を解くという話だった。これも悪くはなかったのだが、いかんせん長すぎた。現在の五章の「ルージャン編」の軽く三倍ぐらいあった。そんなわけで大幅に話がカットされ、ゴンドルたちはああいった形で残ることになったのである。(ちなみにサンプはこのバージョンではルージャンの兄弟子。)上では残念ながら消えてしまったウララと「リポ」を惜しんで、二人の登場したシーンの一部を掲載した。

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