すでに何度か触れているマッチ王国編だが、これは完全に完成したものが今も残っている。マッチ王国の悪王「カール=ペペロンチーノ=マッチオーネ2世」とその息子「カール=ペペロンチーノ=マッチオーネ3世」の葛藤を描くこの章は、火事が多発する町に、ペチカが「赤い森の主とチューリップ(これも合わせて消えてしまったキャラ。本来は3章の中心的存在だった。)」から教わった水を使わない火の消し方を伝えることで救世主になる妙な章だった。出来は悪くはなかったのだが、当初の予定よりもはるかに現実的になってしまったクローシャで「マッチ人」の存在は余りに無理があった。おまけにカール王子が最後にマッチボックス城を燃やすシーンでは自分自身を火種にするというショッキングな複線がその設定に頼っているために、単純に人間にしてしまうこともできなかった。結果、この章は幻の章となった。この章が本当に存在した証として、上にその最後の一ページをあげておいた。本来はこれが前半の終わりだったはずである。