036/消えた「童話物語」その1(妖精の国編)

 

 

【解説】(1996年)

この時期に当初想像もしていなかった展開やキャラが次々に生まれていった。また、何度も書き直された末に、けっきょく消えていった物語もあった。上はこの時期に消えた展開のもっとも代表的なもので、「妖精の国編」である。当初は三章の最後でフィツが天界へ帰ったあと、四章ではペチカとフィツの行動を平行に描くはずだった。フィツが「妖精の国」に戻ったあと、しばらく苦悩した末に妖精長老の教えを破って地上に再度舞い戻るという設定だったのだが、けっきょくどう描いても「妖精の国」という「永遠の世界」が的確に表現できず、すべてを見せない方向に切り替えた。当然この部分に登場するはずだったキャラクターは全員消えてしまったので、かわいそうになって、八章の最後の最後で少しだけ妖精長老を出してみたりもした。ちなみに完成版では四章のラストで戻ってきたフィツがペチカにそれまでの経緯を簡単に話すが、いささかその経緯が詳しすぎるのは、それが実際に書かれていたシーンだからである。

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