022/ミニカットを考える(1)
宮さんの作業は順調に進んでいたが、ぼくの方は相変わらず一章が完成しないままだった。逃げ回るように一章から四章の間を転々と書いて回ったが、文章はますます荒れるばかりで、途方に暮れる毎日が過ぎていった。宮さんは仕方なくミニカットを書く大きさや画材などを決めることに終始した。 この時期、宮さんが書き上げたミニカットは結局最終的にはほとんどが一年後に描き直しになっている。宮さんの執念のようなこだわりの結果だった。