いくつかの雑誌のインタビューなどで触れているが、ルージャンの存在は最初、「童話」の構想の中にはなかった。今となっては信じられないが、実は守頭も、ヴォーも、オルレアとハーティーもいなかった。最初から登場する予定だったのはペチカとフィツを除くと、おばあちゃんとイルワルドだけだった。守頭はなんとなく登場させたらあまりにもキャラのインパクトが強く
、そのまま最後まで出てきてしまった。ヴォーは最終的な強い悪役がほしいと思って作ったのだが、なんとなく愛せるキャラになってしまったので後半、ああいう形で人格を消すしかなかった。そして、ルージャンだが、これは元々宮さんの勘違いで生まれたキャラである。ぼくが便宜上の理由だけでいじめっ子のうちの二人に名前をつけたのだが(ルージャンとイアンハンタ)、宮さんがてっきりメインキャラの一人だと思って、絵を描いてきてしまったのだ。これがその絵である。この絵のうちの上段、真ん中のものをぼくが気にいって、それを使いたいためだけにルージャンを急遽サブキャラへ格上げした。物語が進むに連れて、ルージャンは自分の意思があるように勝手に動き出し、最終的には主役級のところまで成長して、ついには一番人気を獲得してしまった。