最初に宮さんが描いたペチカがいささか明るすぎたため、ぼくが「なんかもっと性格の悪さが顔ににじみ出るような感じで」と注文を付けていた。それを受けて描かれたのがこの二枚目のペチカである。一枚目よりふてくされた感じにはなっているものの、今見ると、まだかなりまともそうである。当時、十回ぐらい一章を書き直したにもかかわらず、うまくいかなかったため、先に二章を書いていて、まだ宮さんは一章をまったく読んでいなかったので、仮にも主人公のはずの女の子が死にかけている猫を蹴り飛ばすような人間だとは夢にも思っていなかったのである。最初に宮さんが一章を読んだときはあまりの内容の残酷さに言葉を失っていたのが心に強く残っている。