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2005年09月07日

学ぶ理由

ショックです。

地元に住む人々のブログや、三大ネットワーク以外のローカルニュースや、小さなボランティア団体のサイトを見て回ると、ニューオーリーンズで今起きている出来事が、どんなに都合良く塗り替えられたものであるかが痛いほど分かります。

いろんな話を読みました。
その中で特に大学生三人の話が印象的でした。彼らは災害から何日経ってもこない救助を待つ人々の姿を見て、ワンボックスカーいっぱいに水を積んで、ニューオーリーンズに向かったそうです。おそらく半分ぐらいは好奇心と悪ふざけの気持ちもあったのかもしれません。プレスの身分証を盗んでコピーした三人は、まんまと監視のゲートをくぐり、町に入りました。何しろ世界最強のアメリカ軍が容易にたどり着けないというのですから、町の中心部には到底行き着けないだろうと考え、せめて町の外周に批難した人々に水を渡そうと思ったのだそうです。

「そしたら、二十分もかからないうちにあっさり着いちまった」という言葉を、学生の一人は怒りと共に述べている。「当局がたどり着くのに三日も四日もかかった場所へぼくらはあっさり着いた。訳が分からない。」

そこで見た光景を学生は一生忘れないだろうと語っている。特に匂いを。それはさながら世界が滅びたあとのようだったと。

学生三人はけっきょく水を配り、乗せられるだけの人を乗せて町の外へ連れ出し、さらにそのあと、もう一往復して、最初に救出した人々の夫らを救いだし、感動の再会に立ち会ったそうだ。その後、脱出した人たちがそれぞれ親戚の家へ向かうのを見送ってから、帰途についたのだそうです。

学生の一人は憤りと共に語っていました。「バス一台で行ったり来たりするだけでも、一日でどれだけの人が救えるか分からない。なんで、こんなに救助の手が遅いんだ? この国はどうなってしまったんだ?」

これは、アメリカのローカルなニュースサイトで流れている無数のニュースのひとつに過ぎません。完全に真実かどうかも分かりません。でも、テレビでは報道されていないニュースの裏側を垣間見ることができる情報は、これ以外にいくらでも見つかります。とてもここで紹介する気になれないむごたらしい話もたくさん載っていました。英語さえ読めれば、これらの情報は世界中の誰でも読めるものばかりです。

BFCシリーズをやっている時、よく「英語を勉強するべきですか? もしそうなら、なんで勉強するべきなんでしょう?」という質問をもらいました。

これ以上の理由を、ぼくは思いつくことができません。

どうかこの瞬間にも苦しんでいる人たちのところへ、一刻も早く救いの手が届きますように。
どうか、どうか。

投稿者 向山貴彦 : 2005年09月07日 18:39