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2005年02月19日
徳川埋蔵金よりは現実的
今、アメリカで「A Treasure's Trove」という名前の絵本が売れている。
これは「宝探し」のお話なのだが、ただのお話ではない。さすがアメリカとしか言いようがないが、本の内容の中に隠されたヒントを元に、全米12箇所に12個の本物の金貨が隠されているというのだ。しかも、その金貨を見つけた人は金貨に書いてある情報を元に作者へ連絡すれば、それぞれ世界にひとつしかない、効果で希少な宝石をもらえるという。
すでに複数の調査サイトが立ち上がり、何万という人が金貨を探して謎解きをしているが、どうやら2005年2月19日現在、まだ一枚も発見されていないらしい。
本は手に入れていないのだが、先ほど宝探しサイトに立ち寄ってきた。そこには最新の発見情報として「どうやら13枚目の金貨というものが存在するらしい」というのが記載されていた。
詳細は分からないが、宝探しにもともとものすごく興味のあるぼくとしては、このツボをついたディテールは見事にヒットした。もし今住んでいるのがアメリカだったら、きっと向こう一月ぐらいは金貨探しの旅に出ていることだろう。
実は前にぼくも似たような企画を考えたことがあったのだが、いろんな理由から実現は難しいように思えた。そんな経験からこの本の作者に聞いてみたいと思うことがいくつかあったりする。
1、誰でもすぐに思うことだろうが、「宝」をあらかじめ用意するための資金はどうしたのだろう?
(印税はあとからしか入ってこないし、売れなかった場合のリスクがすごい。)
2、説明には「金貨は埋まっていない。誰でも行くことの出来る(個人の私有地ではないところ)、危険のない場所に、何も開けず、何も持ち上げずとも手に入れられるところにある」と書いてあるが、そんな場所がそうそうあるのだろうか? 何しろそういう場所なら、本を見ていない人が偶然発見したり、捨ててしまったりしそうなものだが、未だに一枚も見つかっていないということは、やはりそういうところがあるということなのだろう。しかも、その場所はヒントからピンポイントで特定できる場所でないといけない。「何々ショッピングモールの中」という程度のヒントでは金貨一枚を見つけるのは不可能だし、その情報が出たとたん、モールに人が殺到してパニックになりかねないので、そのへんも配慮しているはずだ。おまけにそういった商用施設の場合は、その施設のオーナーに許可をとらなければならないだろうから、その人物の周りから情報が漏れてしまう危険性だってある。教会やお墓のような場所は宗教にうるさいアメリカでは使えないだろうし、「誰でも入れる」ということだから、入場料をとるような美術館、博物館、遊園地などもだめだ。いったい十二枚もどこに隠したのだろう?
3、説明には「謎を解くには特別な知識はいらない、観察力と推理力がすべて」とある。しかし、そういうタイプの謎で、これだけの人が情報交換しながら探しているのに、一枚も見つからないということがあるだろうか? 一番考えられるのはなんらかの暗号を本の中にちりばめておくことだが、それにしてもサイト総出で数千人単位で推理されると厳しいように思う。
うーん、分からない。正直、金貨の場所よりも、こっちの方が謎だ。
で、こちらの謎も金貨と共に明らかになると思われるので、今現在、ぼくも金貨が発見されるのを心待ちにしている大勢の一人なのである。
投稿者 向山貴彦 : 2005年02月19日 11:50