クリエイターなら誰でも自分の過去の作品を読み返すのは大変に恥ずかしいことだと思いますが、ぼくなどはどれくらい恥ずかしいかというと、「日常生活思想学/恋について、少し」をもし誰かが今倉庫から発見して、それをネタにぼくを脅したら確実に銀行口座の暗証番号を教えると思うぐらい恥ずかしい。当時、大まじめに「愛は力だ」とか書いていて、それを友達にからかわれると「おまえたちはみんな愚かだ。愛が分かっていない。」と自信を持って叱咤していた。もしタイムマシンができたら、まずあの時代に行って、「愚か者はてめえだ!」と巨大なしゃもじで当時の自分に致命傷となるつっこみを入れてから、原稿が人目に触れないよう、部家に放火してないといけない。
 そんな恥ずかしい歴史ですが、どれも大事な作品のひとつには変わりません。「童話物語」などの作品と比べれば、ひどく幼稚で、でたらめで、勝手な物語ばかりですが、ぼくにとっては「必殺仕組人」も「童話物語」も、どちらも大事な子供には違いありません。片方が放蕩息子で、片方が出世したというだけの違いなんです。
 ここ、「原稿安置所」ではそんな忘れられた作品たちを倉庫から掘り出してきて、ほこりを払い、束の間でも日の目を見せてやりたいと思っています。どうか、親馬鹿だと笑って下さい

【第一期(1970〜1982)】
幼少期です。両親の仕事の関係からアメリカで生まれたので、はじめて日本に帰ってくる七歳までは英語で書いていた。帰ってきてからはすぐに日本の漫画に絶大な影響を受け、大急ぎで日本人の子供になっていく。
 001 Dracula
 002 人造人間アラシ
 003 ホームベース

【第二期(1982〜1985)】

中学校の頃です。もっともたくさん書いていたのもこの頃。もう、暇さえあれば、何か小説を書いていた。
 004 ハイディング・プレイス
 005 必殺仕組人シリーズ
 006 一人で夜読む短編集
 007 日常生活思想学
 008 ビースト
 009 超思考生命体ラベンダー
 010 夢の大地ギズミア
 011 YOUR SONG

【第三期(1986〜1992)】
十代の終わりから二十台初め、入院や引っ越しなど人生が激変した時期。この時期に書いたものはきばりすぎているのか、ことごとく失敗している。

 012 もののけ
 013 地軸の傾き
 014 フィリアス・テェルの詩
 015 超思考騎士クロノス・スクエアー
 016 1234パズルミステリーズ・湖畔鏡の謎

【第四期(1993〜現在)】

大学に入ってからの時期です。そろそろ小説を本気で職業としてやっていこうとを決めた時期でもあります。
 017 童話物語(初版)
 018 1234パズルミステリーズ・湖畔鏡の謎 (第二版)