2000/07/19 【温泉意識は難しい】
本日の1パラは少々変かもしれませんが、それはこれが音声認識で書かれているからです。新し物好きの僕としてはやっと出たMac用のViaVoiceを見逃すことができるはずもなく、やっと面倒臭い現行のワープロ打ちから解放される日が来たのかと喜んで買いに行きました。今、それをインストールし終わって初めて使っているところなのですが、まだあまり学習が住んでいないので認識がかなり甘く、秀正せずに使うとこんな感じになってしまいます。 これはこれで結構面白いので、どのくらい認識できるものののか、今いろいろ実験している最中です。 まず試しにどのくらいの速度で入力が可能なのかやってみました。 今日発売の週刊モーニングから鉄腕があるのセリフを朗読してみます。ただぼく、すごく早く読むのでどの程度ソフトが認識してくれるかは分かりません。やってみます。
鉄腕がある高出トムに、いただき償いをやってやったまったくこんな取材おまえひとりで十分だろうあたる7品種所に当たってくださいよだいたい買値と日本の女の野球なんて差がつき過ぎて記事にならしに夜二日酔いだしさがつくなら付くで面白いじゃないですか美さんも始まってますよあれでに、入ってるじゃないですかすごい日本女子分かってますよなにか間違えだろうじゃない高い塀が遊んでねすいません
さすがにセリフを難しいみたいです。では次に変換効率を見てみる事にしましょう。 有名なCMソングに僕が知っている限りどんなワープロソフトでやっても1階で変換できたことがないフレーズであります。それは「この木なんの木、気になる木」というものです。やってみることにしましょう。 この木何軒気になる気 努力省というところでしょうか。 ここからはいくつかの固有名詞を行っています。たぶんあんまりちゃんと認識してくれないと思うので、皆さん、僕が一体だれの名前を言っているかは当ててみてください。 名前はスタジオの関係のものか、テレビに出ている有名芸能人のものです。
(以下、スタジオ関連) 向こう山隆彦 フライング で構造 に朝成分 山荘 も部数&カンパニー 最高キャッツ 寿少年 紙に印字場合いくらで印象 と大物がたい
(以下、有名芸能人) ただ光 SMAP 紙になり隠語 ビートたけし 証やサンマ ジャンに頭中に 金樹基ずつ
あまり面白いので普通には書けないことを早口でしゃべってみます。どういうように認識されようとそのままアップするつもりです。ズバリ、今の出版界について:
も活躍中の作家の皆さんいた元ちゃんとまともに仕事をしましょうよ何でこの手袋抜いて5作目買い・ダンパほとんど砲術息だろいつのことこのソフト使って毎日3月6日鈍い頭だけ導水に1回くるごとに味わかんないんだかするビルその速く進んで厳しい動物でも読んでないのがいいお肉で下の間見るといけない外道でも下の第1課頼むこの日の自分の書いたもの清書して下してで話し合うろう
いた。すごく早口でしゃべったのに結構認識ちゃってる。しかも言った覚えがないのに「厳しい動物」とか「外道」とかやばい言葉が出ているし。失礼いたしました。それではスタジオetc.よりまた来週!
2000/07/23 【地方都市娯楽事情】
ぼくと同様に地方都市出身者である方には切実に分かる話だと思うのだが、地方都市で娯楽というと、もう市内に二カ所ぐらいしか行くところがない。それは十年以上前に経営が破綻した遊園地か、十歳以上の若者が「待ち合わせ」をする場合、自動的にそこになってしまうデパートのいずれかである。 前者は下関では「マリンランド」という一日の入場者数が従業員数を割る(しかも日曜日に)凄まじい利益率の遊園地だ。 ここのジェットコースターはぎしぎし音をたてて走る上、カーブの時に背筋が寒くなるよう角度で傾くので、本来の主旨とはまったく別の意味で心底怖い。園内には今もって最盛期以来ずっと流れていると思われる「仮面ライダーV3」
のテーマ曲が響き渡り、平気で「バロム1」の人形とかが飾られている。射的は目視できるほどはっきりと的がセメダインで板に糊付けされていて、空気銃から発射されたコルク栓が時速20キロぐらいで中心に直撃しても、
的はピクリとも動かず、コルク栓を跳ね返す。ぼくが小学校の頃に終わったアニメのキャラグッズが賞品陳列棚に未だに鎮座していることがこれを裏付けている。ゲームセンターはまるでそうしなければならないようにスペースインベーダー
の立型筐体が未だに現役で稼働していて、他のゲーム機もすべてオープニングの画像が画面に焼き付いている。 ここまで来ると、かえって別の価値があるので、周辺のみなさんはぜひ一度マリンランドにいってみよう。
きっと新鮮な驚きがあなたを待っている。
2000/07/24 【著作権どこ吹く風】
「夏コミ」っていうんですか?もうすぐらしいですね。スタジオ周辺でも何かと話題になっております。しいさんと彩さんが「童話」本を出して下さるということで、スタジオを代表してねこぞうほか一名を会場に送り込むことになりました。と、いうか、ねこぞうがわざわざ当日着ていくアオザイまで用意してはりきっています。 この前の週末にはスタジオで「予習」と偽り、「ワンピース」とか
「封神演義」などのジャンプ関連コミックスをほか一名と読みふけっていました。やはりいろいろ準備をしていく必要があるようで、あらかじめ近くの本屋で取り寄せた「カタログ」なるもので当日出品される作品も確認しておりました。
その際、ぼくもちょっと横から覗かせてもらったのですが、いきなりぼくも好きな某「碁マンガ」の主人公があられもない姿にされているのが目に飛び込んできました。 ほかにもなぜかとても苦しそうな顔をしている、どう見てもビキニ姿の小学生女子がいっぱい描かれた本が載っていました。スポーツものなのかな、と思ってみたのですが、目の潤み方から判断してどうもそうではなさそうです。横に説明が書いてあったのですが、それは読まずにカタログをそっと閉じておきました。 さあ、今日の夕飯は何にしようかな。
2000/07/27 【恐怖の金物店】
車などで走っていて、ふと通り過ぎていく商店街などを見ているといつも思うことなのだが、どう考えてもなぜ営業が成り立っているのか分からない店というのがある。
例えばうちの近くのさび……味のある商店街の金物店。ぼくは昔ながらの商店街が好きでよくここで買い物をしているのだが、未だにこの金物店に客が入っているのを見たことがない。
一度だけうっかりここで買い物をしたことがある。何らかの理由で突然料理を入れるタッパが必要になって、交通手段がなく、遠くのスーパーまで行けなかったのでここで探したのだが、
何しろこの金物店、分類も何もなく、本棚のような物に仕入れの箱に入ったままの商品が山のように積まれているだけである。すべての陳列棚がうっすらとほこりをかぶっていて、触るとはっきりと指紋が付くのでかなり長い期間、誰も何も触ってないのが分かる。この時点でやめておけばよかったのだが、まさか食べ物を入れる容器までほこりまみれということもないだろうと思って店番のばあちゃん
(商品同様、ほこりをかぶっている)に「タッパありますか」と尋ねてみた。考えが甘かった。ばあちゃんは2平米もない店内をひとしきり探し回った後、隅の方に山のように積まれている箱の中を探し始めた。箱の表面にはカビが生えている。
ぼくはてっきりそれがゴミの山だと思っていた。ぼくが買うことになるタッパをばあちゃんはそのゴミの山の中から引っぱり出してきた。タッパは耐熱プラスチックで本来は半透明のはずだったが、
くすんだグレーになって、蓋に貼ってあるシールの印刷は長い間太陽光線にさらされていたらしく、現像途中の日光写真みたいにかすれていた。ばあちゃんは蓋についているほこりを払おうとしたのか、ふたを思いっきりふーっと吹いたのだが、自分で吹き上げたほこりを吸って咳込み、ぼくのタッパの上にさんざんつばを飛ばしてくれる。ばあちゃんは飛んだつばを見て、ちょうどいいと思ったのか、
それを自分のはんてんの袖でふき取った。くどいようだが、それはぼくが買うことになるタッパである。そのあと、値札が見つからず、ばあちゃんがついに思いつきで 300円という値段を提示するまでさんざん待たされたあと、ぼくはその薄汚れたタッパを持って帰った。家で洗うと流しに黒い汁がたまって泣きそうになったのを憶えている。
こういった店が今でもあっちこっちに見られる。何も売っていない「山田商店」とか、半世紀前の洋服が飾ってある「山田洋品店」とか、どう考えても衛生許可書が数年は下りていない
はずの「山田食堂」とか、パン以外はなんでも売っている「ヤマダパン」とかがそうである。いったいこれらの店はどうやって生計を立てているのだろう。ぼくがすぐに頭に浮かぶのが「裏取引」とか「斡旋」という
言葉だが、それでもいいから21世紀まで残っていてほしいなと思う。 21世紀にはどのくらいあの箱の山が増えているかが楽しみである。
2000/07/28 【セコムは何をしていた】
人生で一番恥ずかしいことを即答できる人も珍しいと思うが、ぼくはできる。 今を遡ること十五年前。あれは高校受験のために一人で上京した時のことだった。新宿にあるホテルに泊まっていたぼくはどういう理由かで
その時、とても上機嫌だった。(大方、部屋にエッチなビデオでもあったのだろう。)部屋の鍵を棒のところで持って、くるくる回しながら鼻歌を歌って、どこか外に夕ご飯を食べようと部屋から出るところだったと思う。
廊下に足を踏み出した瞬間、うっかり鍵を放してしまい、鍵はぼくの手元から数メートル離れた廊下の向こう側に飛んでいってしまった。「あれ」と思って一瞬立ち止まったのだが、ちょうどタイミング良く部屋のドアが背後で閉まり、自動ロックがかかってしまう。まだこの時には大変なことが起きているのを気づかず、ぼくは落とした鍵を拾おうと前へ出ようとしたのだが、何かにズボンを後ろからつかまれて動けなかった。
「ん?」と思って振り返ると、ズボンの尻がしっかりドアに挟まっている。何度かひっぱってみたが、どうしてもとれない。しょうがなく鍵の方を取ろうと思って、足を伸ばしたが、こっちも1メートル弱届かない。
部屋は12階か何かで廊下には誰もいなかった。急速に顔が赤くなっていく。ものすごく自分が間抜けな状態になっていることに気がついた。ちょっと人に説明ができない。
ただ、今にして思えば、この時、恥ずかしくても人が通るのを待って鍵を取ってもらえばよかったのだ。しかし、当時のぼくはまだ恥も外聞もある男子中学生。しかも受験シーズンで館内は同じ中学生も多い。
もしかわいい女の子でも通ったら:「すみません。自動ロックにケツを挟まれて動けないんです。そこに落ちてる鍵とってもらえませんか。」 死んでもできねえ。 ベルトをはずしてそれでバシバシ鍵の近くをたたいて鍵を引き寄せようとしているぼくに、ふと悪魔の声が耳元でささやいた。 ズボン脱げばいいじゃん。 一瞬考えたが、廊下には人はいない。ズボンを脱いで鍵をとってドアを開けて中に入るのに1分もいらないんじゃないだろうか。その時にはすごくいい考えに思えた。それでいそいそとチャックを降ろして、ズボンから片足を抜いたのだが、ドアが挟んでいる位置が厄介で、もう片方がなかなか抜けなかった。強引に引き抜こうとして不自然な体勢で足をひっぱっていたら、突然ふくらはぎが激しくつった。同時に足は抜けたのだが、痛みでぼくは思わず廊下に転がってしまった。あわてて筋肉を伸ばそうと部屋のドアに足の裏を押しつけて、ギューッとやっていたその時、廊下の端のエレベーターが開いて、外人の夫婦が下りてきた。 その瞬間、外人夫婦の目に映ったホテルの廊下の様子:怪しい男が下半身パンツだけで廊下の真ん中に横たわり、片手にベルトを持って、苦悶の表情で足の裏をドアに押しつけてエビぞっているところ。(しかも、
そのドアからはなぜかズボンがぶら下げられている)外人夫婦は目を丸くしながら大急ぎで自分たちの部屋に駆け込んでいったのでぼくもあわててその場から逃げた。したがって、その後、警備員が
来たのかどうかなどは分からないのだが、ただひとつ自信があるのは、あの外国人の夫婦はきっともう日本に来ることはないだろう、ということだけである。
2000/08/03 【長い休日】
実家に到着!……したのはいいが、現在、母はアメリカにお仕事で出張中。家には「大学教授の散歩道」でおなじみの父が一人だけ。 うちの母はぼくと違って、実に几帳面で細かい心遣いに長けている。
例年なら実家に帰ってくると部屋は掃除されていて、ご飯ができていて、ぼくの服まで用意されている。普段、独身だとすべて自分でやらないといけない分、そんな母の心遣いが胸に染みてありがたい。
しかし、今回はそうもいかない。当然、ご飯など影も形もない。今日、帰ってきて最初に発見したのは家中のクーラーが壊れていることである。だから、今、これを書いている間も暑さで気が遠くなっている。
車は壊れて修理に出されていて、冷蔵庫は見事に空っぽだった。食卓の上にはかつて見たこともないほどの数の缶詰が積み上げられていたので、飼っているねこの餌かなあ、と思っていたら、どうもぼくの餌らしい。
父親は得意げに缶詰の種類が四種類もあることを自慢していた。今回の帰省は長い一週間になりそうだ。 |