以前読んだロバートフルジャムのエッセイに、30歳になったら誰もが自分のためだけの人生のルールブックを作るべきだと書かれていた。そんなわけで、もはや二十台も過ぎ去っていく後ろ姿になりつつある今、よい時期だと思って一覧を作ってみた。リストの中には実際にはあまり守れていないものも多く含まれている。一度も守れたことのないものも、守るのが不可能なものも入っている。自分で思い付いたものも、人に借りたものもある。また、これは今現在の時点でのものなので、将来は項目が増えることも減ることもあるだろう。賛成するものも反対するものもあるだろう。でも、それでいいのである。これはぼくのためだけのものだから。

・うそをつくのはいけないが、話は大げさな方がおもしろい。
・本人の目の前であれば、いくら悪口を言ってもいい。
・ほめる点が見つかったら必ずほめろ。
・三日先行すれば、他人には一年先行して見える。
・実は世の中はけっこう公平だ。
・隣の芝生は決して青くない。
・究極の善意は人を笑わせることである。
・お金や物を奪っても、希望や夢は決して奪うな。
・ばかだなあと思う人には注目しろ。きっと学ぶことがある。
・高い壁を飛び越す時には助走分を後退しないといけない。(これと本当の後退を見誤るな)
・どの考えを選んでも、それを十年守れば正解になる。
・海は沖に出ると陸の方向が分からなくなる。
・山は登っているときには形が分からない。
・「もうだめだ」と思ったときには頂上は越えている。
・人間の持てる唯一の所有物は時間である。
・最大にもったいないのは時間の無駄遣いである。
・毎日何かひとつ健康のためだけにすることを持とう。
・ペットはどんなものでも飼ってはいけない。
・時として一番の愛情は手を放してやることだ。
・愚痴を言うぐらいなら死を選べ。
・強がらないよりは強がった方がいい。
・涙を流すのは悪いことではない。泣き続けるのは悪いことである。
・幸せは比較しない。
・自分の選んだものがいつも最良である。
・「もしも」を考えるなら「今度は」を考えろ。
・命を一番大切にするな。
・一緒に棺桶に入れてほしいと思うほど愛着のあるものを持て。
・愛している人には愛していると言え。今すぐ。
・食べ物のためだけに旅をするな。
・すべての母親を尊敬しろ。
・女性の一番弱い人と男性の一番強い人が同じぐらいの強さである。
・他人の人生のルールは自分にはあてはまらない。
・一回目はレッスン、二回目は失敗
・意外に正義は最後に勝つことが多い。
・祈るだけでは願いはかなわない。
・技術のうまい人でなく、努力のうまい人をお手本にしろ。
・たいていはまだ先がある。
・失敗も成功も直後の対応の方が大事。
・頂点には長くいられない。
・失恋ほど勉強になるものはない。
・理想の相手は見つからないが、理想はたいてい間違っている。
・流しの皿は毎日洗え。
・頭の中が散らかっている時は部屋を片づけろ。
・一点突破全面展開。
・残り時間を数えるな。
・常識は無難な答えであって正解ではない。
・国語で5をもらう文章を書くな。
・負けることもある。
・するべきだと感じたら、たとえ一人でも拍手をしろ。
・「普通」は存在しない。
・遊ぶときは全力で遊べ。仕事をするときは無理をするな。
・経過がおもしろければ結果は気にする必要はない。
・売るための値下げはするな。
・病院と医者はよく選べ。
・究極の娯楽は愛する者の成長を見守ることだ。
・大事な思い出はビデオでなく、写真で残せ。
・一晩待ってから怒れ。
・「しかる」と「怒る」の区別がつくようになれ。

でも、本当に大事なルールは実はたった二つである。それは――

・どんなルールにも例外はある。
・そして、ルールの例外を多く知ってる人は信用してもいい。

2000/3/23