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「銀杏への過程」 アラキへ 寄り道のための寄り道かぁ…… おもしろいね。 目的も大事だけど、それにむかう過程とか考え方が、自分にいろんな刺激・影響を与えて結果に結びつくような気がします。アラキの場合、期待はずれの光景に終わったはずの寄り道が、意外にも「豊か」で「希望的」な時間をもたらしたのだとしたら、その過程は今のアラキになんらかの効果を与えてくれているのでしょう。写真から感じられる、日常からふっとそれた穏やかで静かな時間。その時間が、また日常へと帰るアラキの背中をやさしく押してくれたんじゃないかしら。 なんでもストレートに目的に直行する、っていうのも潔くてきもちいいけど、ちょっと間をとったり、視点をそらしたりすることが、最近の自分にとって、とてもプラスの効果をもたらしていると感じることがあります。だからといって、そのまま目的から遠く離れすぎてしまっても本末転倒。そのへんのバランスがちょっと難しいけれど。 今回の写真は、紅葉散策に訪れた国立市にある一ツ橋大学の構内で撮影したもの。ひろいひろい構内には旧い建物とたくさんの紅葉した木々が気持ちよく同居していて、多くの人々が散歩をしたり絵を描いたりしていました。真っ黄色に染まった木々を撮ろう!と意気込んだものの、そのままストレートにカメラにおさめるのではなく、ちょっと視点をそらしてみたい…。とりたいものから敢えて一歩離れてみよう…。 |
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一枚目は、校舎の壁越しに見た銀杏。旧い壁の色・質感が、油彩画のマチエールのように美しく、銀杏よりもそちらの魅力に惹かれてしまった一枚。壁の存在が、銀杏をひと味ちがったモチーフにしています。二枚目は、窓に写る銀杏。味のある建物と銀杏の調和が、この場所の美しさを引き立てていたことに気づきます。 撮りたいもの、そのものを視野に入れつつ、敢えてそこから間をとったり、視点をそらしたり。意外といろんなものが新鮮に浮かび上がってきて、自分の感性を研ぎ澄ませてくれます。 目的にむかう過程によって、少しずつ少しずつ、視野をひろげて、自分の感性に素直になれたらいいなぁと思います、そうしたら、いつの日か、自分のおもうような表現・創作に結びつくかもしれないから。 |
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