「スタジオの過去」シリーズ3

今までやってきた翻訳の仕事でも「キング・オブ・奇妙」だとやはりこれに尽きるというのが『引き出物(マガジンハウス刊)』という写真集の英語の説明文を書く仕事でした。専門科の先生から日本語で書いた説明文と写真をもらったのですが、内容は極めて伝統的な日本の民芸品工芸品ばかりで、日本人でも見たことのないもののオンパレード。英文に翻訳しないといけないというのに日本語の時点でもうぜんぜん意味が分からない。「極楽五色米」とか「京友禅」を訳そうにもそんなものは最強の和英辞典でも載っていない。ひどいものになると写真を見てもそれがいったい何に用いられるのかさえ見当がつかなかったりする。(用途:「魔除け」とか平気で書いてある。「用途」なのか、それって!?)けっきょく様々な人の知識に助けてもらいながらなんとか仕事は終えたのですが、完成したものに間違いはないと思うものの、それを読んだ人に果たしてどの程度意味が伝わっているかには甚だ自信がありません。「茶の美しさをその曲線で表現した米のケーキ」が何を指しているのか分かりますか?

Category: スタジオ・エトセトラ, 思い出 コメントは受け付けていません。

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