Archive for 5月 2001


800/森さんだって気になる

5月 19th, 2001 — 3:23am

今日ふと思い立って懐かしい友人の名前でネットを検索してみると、中学校以来会ってないその友人がどこの大学で何を勉強したかが分かってしまった。つくづくすごい世の中だと思った。それでその時、ふと思ったのだが、こうやってネットを情報集めて回るロボット型の検索エンジンを逆に利用すれば、けっこう罠をはっておくことも可能だなと思ってしまった。

例えば、ここに意味もなく「森内閣」と書いてその横に「好き」などという言葉を添えておくと、この組み合わせが同じページ上で見つかることが極めて稀なこともあり、もしも本人が検索したら一発でこのページに当たると思う。あるいは今こうしている間にも日本のどこかでは同時に森さんもこれを読んでいるかもしれない。そして使い方は良く分からなかったけど、とりあえずIT講習会の記念品でもらったパソコンにしがみつき、ドキドキしながらここを読んでいるはずである。

すみません、森さん。
もう一度「嫌いじゃない」あたりで挑戦してみて下さい。
まあ、その場合もここのページがヒットしてしまいますが。

(今、森さんはブラウザのバックボタンを連打してフレッシュアイの検索画面まで戻り、必死に「小泉」「田中」「嫌い」でand検索をしているところである。)

そんなことを打っているうちにさらに思い付いたのだが、例えば好きな相手がいるのに、告白できないそんなあなたなら、こんなのはどうだろうか:どこからもリンクのはってないページに好きな人の名前を十回書いて、その下にその人宛のラブレターを書いて、適当にネット上に放置しておく。そのうちどこかの検索エンジンが拾ってくれるはずなので、あとはいつの日か、本人がその検索エンジンで自分の名前を検索する日を待つ。もし彼氏/彼女が大変な有名人でなければ、おそらくトップにヒットするはず。ほんの少しの可能性に赤い糸をかけてみる。そんな他力本願のネット告白はどうでしょう?
ただし、相手の名前が「広末」「宇多田」とかだった場合、ヒットしても76298件目あたりになると思うので、まあ、相手が存命中に訪れることはないと思いますが。

(今、「森さん」「好き」「赤い糸」で検索していた森さんが、またこのページにたどり着いてパソコンを壁にたたきつけて壊したところである。)

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800/男の厨房2 —さらに準備編—

5月 17th, 2001 — 4:01pm

以前からこのコラムを読んでいる熱心な方は、すでに「基本編」を読んで、すっかり台所を片づけ、調理の準備が整った頃だと思う。(「基本編」は半年前に書いた。)そこで次のステップだが、まずは食材を買いに町に出よう。当然料理など小学校の家庭科の授業で作った豚汁(それも失敗した)以来していないあなたは食材をどこで買うのか知らないはずである。安心してほしい。世間に数ある「料理の基本」を唱える本は、すべて生まれたときから本能的に掃除機のかけ方を知っているような生物である女性に向けて書かれているので、男性には不向きだ。そこで当コラムは本当に男性に役立つよう、「料理の基本の基本の前の準備に必要な常識」のところから始めるので、「パルスフライヤー」がゲッターロボの武器だと思っているあなたでも大丈夫である。
まず食材別にどこで買うかを確認していこう。
とりあえず日本人なら何はなくても米である。白米さえあれば、あとはなんとでもなるというものだ。その米だが、これは米屋に売っている。
この時点でこのコラムを読んでいる女性読者は溜息をついて肩をすくめているが、男性の読者の半分はひそかに焦っているはずだ。米屋? そんなもの見たことないぞ? どこにあるんだ、そんなもの?
安心してほしい。当コラムはそんなあなたのレベルを想定して書かれているので、当然米屋の場所も紹介しよう。米屋は「果実のさかもと」と「丸大フーズ」の間、コインランドリーから道を挟んだ向かい側にあるので、すぐに「中央通り商店街」に行こう。
米屋に着いたらそこであなたはまた戸惑うはずだ。米はどんな単位で売っているのだ? 粒か? 店の親父に「米くれ」と言うだけでは笑われるのではないか? この店の中に雑然と置かれている堆肥の袋のようなものはなんだ? 肝心の米はどこだ? そして、なんでプラッシーは米屋でしか売っていないのだ?
周りに散乱する堆肥の袋には「あきたこまち」とか「ささにしき」という名前が書かれていることからも分かるように、これらは明らかに米ではない。おそらく相撲取りか何かだ。開けてみても、中にはあなたが二年三ヶ月の間置いておいたラーメンの汁に発生していた虫によく似た固い小さなつぶつぶが入っているだけで、あなたがいつも牛丼屋で頼んでいる米とはどう考えても違うものだ。ここは迷わず奥の棚へ進もう。米屋の奥のほこりをかぶった棚には親父が北海道旅行で買ってきたくまの置物と並んで、白いプラスチック製の弁当箱のようなものが積まれているはずだ。ひとつ手にとってみよう。「サトウのごはん」と書かれていれば間違いない。ちゃんとビニールの透明の部分から中に入っているごはんが見えるはずだ。今度こそ間違いなくあなたが知っているご飯だ。先ほどの偽物とは似ても似つかないしろものである。そう、米とはこうして売られているものなのだ。
米を手に入れたら、次はおかずである。ここで行き先を自由に任せるとあなたは迷わずほかほか弁当に入って「おかずのみ」を注文するであろうが、今回は「料理」である。おかずも自分で作らなければいけないのだ。――しかし、それは「五大基本調味料」が塩、醤油、マヨネーズ、ケチャップと味の素だと思っているあなたにはあまりにも難解な課題だ。万が一にも肉と野菜などバラバラに買ってきて調理しようものなら、ボツリヌス菌で中毒死するのが関の山である。そこであなたが買い物をする際、キーワードとなるのは「レトルト」「インスタント」「冷凍」の三つの言葉である。基本的にはこのうちのどれかが記載されている食材を選ぶようにしよう。
さて、ここまでの行程を完璧にこなせたら(女性読者へメモ:すでに半分は脱落している)、さっさと家に帰ろう。帰り道にパチンコ屋に立ち寄って、炎天下の路上に刺身を放置して二時間打って帰るのは好ましくない。家に着いたら食材は冷蔵庫に入れるべきである。この時、どの食材を冷蔵庫に入れて、どれを入れないのかの判断は難しい。特に野菜や果物に関してはラベルも貼ってないので、間違えてネギの代わりにニラを買ってきたようなあなたには到底判断は不可能だ。しかも、それを刻んでざるそばのつゆにたっぷり入れて食べたのに、けっきょく気がつかなかったあなたはもはや問題外だ。そこでこのコラムでは冷蔵庫に入れる食品と入れない食品を見分けるための簡単な表を用意しておいた。次の三つのステップに従って区別してほしい。

ステップ1:食品を三日間、玄関に放置する。
ステップ2:三日後に様子を見る。
ステップ3:腐っている場合、それは冷蔵庫に入れるべき食品。

この方法の優れているところはどのみちステップ1はやっているはずだからである。あとは次の二つのステップを実行すれば、確実に冷蔵庫に入れるべき食品が判明する。さて、いよいよ調理に入りたいところだが、時間になってしまったので、調理編はまた次回。ただし、その頃には今回買った野菜を使うのは大変冒険になるので、くれぐれもご注意を。

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