Archive for 4月 2001


誰でも年は取る

4月 10th, 2001 — 3:20am

三十になって全面的に毎日食事を自炊するようになって、いつもの悪い癖でどんどん凝っていっています。最近じゃ半日以上かかる煮込み料理もなんのその。和食の煮物の大半も目分量OKです。朝からマクドナルドでソーセージエッグマックマフィンよりもただのエッグマックマフィンを食べることがヘルシーだと思っていた頃に比べるとなんという進歩でしょうか。

よく三十は人生の節目だと言われますが(ここからが下り坂)、確かに三十を境にいろいろと生活や趣向が変わりました。例えば:

三十まで読んでいた主な雑誌:ファミ通
三十以降に読み始めた主な雑誌:オレンジページ

三十まで好きだった主な料理:ビッグマックのセット
三十以降に好きになった主な料理:里芋の煮っ転がし

三十まで常連だった主な店:デニーズ喜平橋店
三十以降に通い始めた主な店:自然食材の店まごころ

三十までのストレス解消法:誰もいないところに行って叫ぶ
三十以降のストレス解消法:公園で散歩

老化してます、はい。

昭和四十五年以前にお生まれの皆様、ついにこちら側に来てしまいました。今後は立派な中年男性になりたいと思っているので、1秒で場が静まり返るシャレの言い方とかいろいろ教えて下さい。

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成人男性、ネズミの国に行く/4

4月 7th, 2001 — 3:19am

言うまでもなく、取材というのは膨大なデータが必要である。したがって、いやいやながら多くのアトラクションを利用せざるを得なかった。このへんの努力にはわれながら感服する。何しろ公正な取材を期すため、ものによっては二度、三度とさえ乗ったほどである。園内の屋台のほとんどの食べ物も試食してみた。また、よりネズミの国らしいものを取材できるよう、プレーンのワッフルと、ねずみ顔のワッフルがあった時などは後者を頼む配慮も忘れなかった。(注文例:「ちがう! ミッキーの方! ドナルドじゃなくて! あとストロベリ-ソースたっぷりね。」)おみやげも当然もっとも売れている菓子類を中心に、「ねずみの手形焼き菓子」「くま饅頭」「あひる新世紀チョコ」「女ねずみ卵菓子挟み焼き」などを購入した。もちろんこれらは取材目的に購入したものなので、大変辛いことだが、大半は自分で食べねばならない。また、保存用の資料として切符、切符入れ、案内、当日予定表、地図、各種領収書、並びにおみやげの容器と飲み物のコップなどは風化を防ぐビニールに入れて保存してあるので、いつ何時でも取り出して思う存分取材することができる。
我ながらこのような完璧な取材を果たしたことに感心するが、これだけで終わらないところがぼくの完璧主義のすごいところだ。一度の取材で満足せず、二度、三度と繰り返し取材をしてこそ、より正確なデータを得られるというものだろう。秋には「ねずみの海」もできるし、大阪には「国際撮影所」も開いたと言うし、当分は取材が忙しくなりうそうだ。
いやー、まったくめんどくさい。

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成人男性、ねずみの国へ行く/3

4月 6th, 2001 — 3:18am

ほかにも取材の成果はあった。
肝臓が悪そうな肌色をしたくまを園内でよく見かけたが、どうやらそいつは観光客相手にはちみつのおけに入ったポップコーンを売って荒稼ぎしているようだった。この原価7円ぐらいしかかかっていそうもない菓子になぜか人だかりが出来ている。ぼくが子供の頃によく衛生意識なんてくそくらえという出で立ちのおやじが近所に売りに来ていたポンポン菓子と、
一見まるで変わりないように思えるその食べ物を、いったいなぜ全員がこれほど並んで買うのか調べる必要があるとぼくは考えた。そこで人々の列に並んで30分、やっと買う順番が回ってきたので、より厳正な取材を行うためには多くのサンプルが必要であると判断し、ストラップとケースのついたものを四樽購入した。四樽も買っている人間はよほど珍しいらしく、注目を集めてしまって取材であることがばれるのを懸念し、うち一樽は素早くその場で平らげた。
まあ、黄疸の出ているくまが作ったにしては上出来な味だったとだけ言っておこう。

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成人男性、ねずみの国へ行く/2

4月 5th, 2001 — 3:17am

そもそも勘違いしている人もいると思うが、ぼくがあんな極寒の横なぶりの雨の日に無理してネズミの国に出かけたのは、決して行きたくて仕方がなかったのではなく、ああいった日なら混雑を避けて、実りある取材が出来ると考えたからである。予想が外れ、震えるような気温の中で何時間も列に並ばされたときに怒っていたのも、順番が来るのが待ちきれなくていらだっていたのではなく、国内がかつてない経済危機に陥っている時にこんな低俗な娯楽に興じる日本国民の未来を憂いていたからにほかならない。
実際、取材は実りのあるものだった。
閉園直前に無理して乗ったウェスタン鉄道などは吹き付けてくる嵐のような暴風と、鼻水が凍るような気温に助けられて、本気で15世紀の西部で襲撃されているようなリアリティーがあった。後ろのカップルが用意された景観に見向きもせず、命からがら抱き合って必死に寒さに耐えていたのも、生命に対する危機感さえ感じさせるすばらしい演出だった。最後のトンネルに入って、気温がいくらか上昇した瞬間のみんなの安堵の歓声などは不時着に成功したジャンボ機の機内にも似た感動を与えてくれたものである。参加者全員が一刻も早くアトラクションが終了してくれることを祈りながら耐えている姿というのも実に珍しく、参考になった。

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成人男性、ねずみの国へ行く/1

4月 4th, 2001 — 3:16am

先月、版権にうるさい某ねずみの国へはじめて行ってきた。
あらかじめ断っておくが、ぼくは責任も分別もある三十歳の成人男性である。頭に耳をつけたおなごが走り回って、しきりに着ぐるみと写真を撮っているような場所にはこれっぽっちも興味などない。
しかし、不本意にも妹に割引券をもらってしまい、その割引券が三月いっぱいで使えなくなる実にやむを得ない事情があったため、券を無駄にするような不道徳を見過ごすことの出来ないぼくとしては、大変に遺憾ながら、やむを得ず、もう本当に仕方がなく、どうしようもなかったので、ネズミの国に行って来た。
確かにカメラも持っていったが、勘違いしてもらっては困る。むろんこれは記念写真を撮るためではなく、取材のためである。したがって、誓っても
海賊の格好に扮して鉈を首にあてて怖い顔を作りながら、写真を撮ってもらうようなことはしていない。また、けつのくびれたあひるを大声で騒ぎながら追いかけ回したのも、もちろん着ぐるみの仕組みを突き止めたい取材魂からの一心であって、間違っても一緒に肩を組んだ写真がほしかったわけではない。だから当然、パレードの全フロートを撮影したのも、造形を探るためであって、より近い位置で撮影する必要があったために、子供と幅50cmぐらいの隙間を争ったのであって、決してバズライトイアーに手を振ってほしかったからではないのだ。
したがって、勘違いしてもらっては困る。
両側面に犬のぬいぐるみがついている耳当てをつけて、ミニーマウスのサインの入った帽子をかぶっているぼくの姿は周囲を油断させるためのテクニックであったことは言うまでもない。また、シンデレラ城で「みなさんは勇気がありますか」という女性職員の問いかけに、その場にいる20人ぐらいの小学生を差し置いて真っ先に「あーるー」と大声で答えたのも、同じ娯楽産業に携わる者として、彼女のエンターテインメント精神に敬意を払ったために過ぎない。
いかにあんな子供だましの施設がくだらないものであったかは明日以降に報告するとしても、その前にこの場をお借りしてきちんと断っておきたいことがどうしてもひとつある:
あの日、シンデレラ城の東側のベンチ脇で、ぼくがせっかく確保した撮影ポイントに横から入ってきて、「犬だ!犬!あれなんて名前だっけ?バー
ビーだっけ?ねえ、ママ!ママ!」と騒いでぼくの足にアイスの汁を垂らしていた子供――言っておくが、あの時バズが手を振っていたのはおまえにではなくおれだ。それと、バービーじゃねえ。そりゃ乳のでかい人形の名前だ。あれはグーフィーだ。

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あ、見つかっちゃった!

4月 3rd, 2001 — 3:14am

あ、だめだめ!
そんなとこに立ってたら!
みんなに見つかっちゃうよ!
さ、中に入って。入って。
いや~、もう見つからないようにそーっとそーっと更新しているんだから。だめだよ、大きな声立てちゃ。何しろここ一ヶ月ずーっと無断で休んでたからちょっとバツが悪くて。どうやって再開しようかって考えてるとこなんだ。
なんていうか、ほら、何事もなかったかのように更新するのも――

わあっ!

何!?今の音何!?
か、風か……。びっくりしちゃった。もう。こんなこっそり更新してるとこ誰かに見つかったりしたら恥ずかしいんだから……どきどきどき……

誰かこっち来てない?大丈夫?あー、よかった……
いや、もうあんまり長い間更新してなかったもんだからいろんなところで死亡説が浮上しちゃって。昔の友達から本気で心配しているメールがどんどん届いたりするもんだから、こりゃいよいよ更新しなきゃいけないとは思ってたんだけど、こうなると尚更更新しにくくて……

「体のお具合が悪いのではないかと思い、とても心配しています」なんて深刻な手紙をもらったあとに「うっほほ~ん、更新をさぼってたんだよ~ん」とか書いて再開できないものがありまして、はい。いや~、ほんとにすみません。だから、しー、しー。声出しちゃだめ。向山は元気なんですよ、ほんと。
ちょっと忙しいのは忙しいのですが。みんなに心配かけちゃってほんとに悪いことしたなあ……反省しなきゃ。

あー、本当に気まずいや。てへへへ。ぺこ。

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