Archive for 7月 2000


800/セコムは何をしていた

7月 28th, 2000 — 2:24am

人生で一番恥ずかしいことを即答できる人も珍しいと思うが、ぼくはできる。
今を遡ること十五年前。あれは高校受験のために一人で上京した時のことだった。新宿にあるホテルに泊まっていたぼくはどういう理由かで その時、とても上機嫌だった。(大方、部屋にエッチなビデオでもあったのだろう。)部屋の鍵を棒のところで持って、くるくる回しながら鼻歌を歌って、どこか外に夕ご飯を食べようと部屋から出るところだったと思う。
廊下に足を踏み出した瞬間、うっかり鍵を放してしまい、鍵はぼくの手元から数メートル離れた廊下の向こう側に飛んでいってしまった。「あれ」と思って一瞬立ち止まったのだが、ちょうどタイミング良く部屋のドアが背後で閉まり、自動ロックがかかってしまう。まだこの時には大変なことが起きているのを気づかず、ぼくは落とした鍵を拾おうと前へ出ようとしたのだが、何かにズボンを後ろからつかまれて動けなかった。
「ん?」と思って振り返ると、ズボンの尻がしっかりドアに挟まっている。何度かひっぱってみたが、どうしてもとれない。しょうがなく鍵の方を取ろうと思って、足を伸ばしたが、こっちも1メートル弱届かない。
部屋は12階か何かで廊下には誰もいなかった。急速に顔が赤くなっていく。ものすごく自分が間抜けな状態になっていることに気がついた。ちょっと人に説明ができない。
ただ、今にして思えば、この時、恥ずかしくても人が通るのを待って鍵を取ってもらえばよかったのだ。しかし、当時のぼくはまだ恥も外聞もある男子中学生。しかも受験シーズンで館内は同じ中学生も多い。
もしかわいい女の子でも通ったら:「すみません。自動ロックにケツを挟まれて動けないんです。そこに落ちてる鍵とってもらえませんか。」
死んでもできねえ。
ベルトをはずしてそれでバシバシ鍵の近くをたたいて鍵を引き寄せようとしているぼくに、ふと悪魔の声が耳元でささやいた。
ズボン脱げばいいじゃん。
一瞬考えたが、廊下には人はいない。ズボンを脱いで鍵をとってドアを開けて中に入るのに1分もいらないんじゃないだろうか。その時にはすごくいい考えに思えた。それでいそいそとチャックを降ろして、ズボンから片足を抜いたのだが、ドアが挟んでいる位置が厄介で、もう片方がなかなか抜けなかった。強引に引き抜こうとして不自然な体勢で足をひっぱっていたら、突然ふくらはぎが激しくつった。同時に足は抜けたのだが、痛みでぼくは思わず廊下に転がってしまった。あわてて筋肉を伸ばそうと部屋のドアに足の裏を押しつけて、ギューッとやっていたその時、廊下の端のエレベーターが開いて、外人の夫婦が下りてきた。
その瞬間、外人夫婦の目に映ったホテルの廊下の様子:怪しい男が下半身パンツだけで廊下の真ん中に横たわり、片手にベルトを持って、苦悶の表情で足の裏をドアに押しつけてエビぞっているところ。(しかも、 そのドアからはなぜかズボンがぶら下げられている)外人夫婦は目を丸くしながら大急ぎで自分たちの部屋に駆け込んでいったのでぼくもあわててその場から逃げた。したがって、その後、警備員が 来たのかどうかなどは分からないのだが、ただひとつ自信があるのは、あの外国人の夫婦はきっともう日本に来ることはないだろう、ということだけである。

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恐怖の金物店

7月 27th, 2000 — 2:22am

車などで走っていて、ふと通り過ぎていく商店街などを見ているといつも思うことなのだが、どう考えてもなぜ営業が成り立っているのか分からない店というのがある。 例えばうちの近くのさび……味のある商店街の金物店。ぼくは昔ながらの商店街が好きでよくここで買い物をしているのだが、未だにこの金物店に客が入っているのを見たことがない。
一度だけうっかりここで買い物をしたことがある。何らかの理由で突然料理を入れるタッパが必要になって、交通手段がなく、遠くのスーパーまで行けなかったのでここで探したのだが、 何しろこの金物店、分類も何もなく、本棚のような物に仕入れの箱に入ったままの商品が山のように積まれているだけである。すべての陳列棚がうっすらとほこりをかぶっていて、触るとはっきりと指紋が付くのでかなり長い期間、誰も何も触ってないのが分かる。この時点でやめておけばよかったのだが、まさか食べ物を入れる容器までほこりまみれということもないだろうと思って店番のばあちゃん (商品同様、ほこりをかぶっている)に「タッパありますか」と尋ねてみた。考えが甘かった。ばあちゃんは2平米もない店内をひとしきり探し回った後、隅の方に山のように積まれている箱の中を探し始めた。箱の表面にはカビが生えている。
ぼくはてっきりそれがゴミの山だと思っていた。ぼくが買うことになるタッパをばあちゃんはそのゴミの山の中から引っぱり出してきた。タッパは耐熱プラスチックで本来は半透明のはずだったが、 くすんだグレーになって、蓋に貼ってあるシールの印刷は長い間太陽光線にさらされていたらしく、現像途中の日光写真みたいにかすれていた。ばあちゃんは蓋についているほこりを払おうとしたのか、ふたを思いっきりふーっと吹いたのだが、自分で吹き上げたほこりを吸って咳込み、ぼくのタッパの上にさんざんつばを飛ばしてくれる。ばあちゃんは飛んだつばを見て、ちょうどいいと思ったのか、 それを自分のはんてんの袖でふき取った。くどいようだが、それはぼくが買うことになるタッパである。そのあと、値札が見つからず、ばあちゃんがついに思いつきで 300円という値段を提示するまでさんざん待たされたあと、ぼくはその薄汚れたタッパを持って帰った。家で洗うと流しに黒い汁がたまって泣きそうになったのを憶えている。
こういった店が今でもあっちこっちに見られる。何も売っていない「山田商店」とか、半世紀前の洋服が飾ってある「山田洋品店」とか、どう考えても衛生許可書が数年は下りていない はずの「山田食堂」とか、パン以外はなんでも売っている「ヤマダパン」とかがそうである。いったいこれらの店はどうやって生計を立てているのだろう。ぼくがすぐに頭に浮かぶのが「裏取引」とか「斡旋」という 言葉だが、それでもいいから21世紀まで残っていてほしいなと思う。
21世紀にはどのくらいあの箱の山が増えているかが楽しみである。

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地方都市娯楽事情

7月 23rd, 2000 — 2:20am

ぼくと同様に地方都市出身者である方には切実に分かる話だと思うのだが、地方都市で娯楽というと、もう市内に二カ所ぐらいしか行くところがない。それは十年以上前に経営が破綻した遊園地か、十歳以上の若者が「待ち合わせ」をする場合、自動的にそこになってしまうデパートのいずれかである。
前者は下関では「マリンランド」という一日の入場者数が従業員数を割る(しかも日曜日に)凄まじい利益率の遊園地だ。
ここのジェットコースターはぎしぎし音をたてて走る上、カーブの時に背筋が寒くなるよう角度で傾くので、本来の主旨とはまったく別の意味で心底怖い。園内には今もって最盛期以来ずっと流れていると思われる「仮面ライダーV3」 のテーマ曲が響き渡り、平気で「バロム1」の人形とかが飾られている。射的は目視できるほどはっきりと的がセメダインで板に糊付けされていて、空気銃から発射されたコルク栓が時速20キロぐらいで中心に直撃しても、 的はピクリとも動かず、コルク栓を跳ね返す。ぼくが小学校の頃に終わったアニメのキャラグッズが賞品陳列棚に未だに鎮座していることがこれを裏付けている。ゲームセンターはまるでそうしなければならないようにスペースインベーダー の立型筐体が未だに現役で稼働していて、他のゲーム機もすべてオープニングの画像が画面に焼き付いている。
ここまで来ると、かえって別の価値があるので、周辺のみなさんはぜひ一度マリンランドにいってみよう。 きっと新鮮な驚きがあなたを待っている。

(その後、マリンランドは残念ながら閉園しました。)

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温泉意識は難しい

7月 19th, 2000 — 2:18am

本日のワンパラは少々変かもしれませんが、それはこれが音声認識で書かれているからです。新し物好きの僕としてはやっと出たMac用のViaVoiceを見逃すことができるはずもなく、やっと面倒臭い現行のワープロ打ちから解放される日が来たのかと喜んで買いに行きました。今、それをインストールし終わって初めて使っているところなのですが、まだあまり学習が住んでいないので認識がかなり甘く、秀正せずに使うとこんな感じになってしまいます。
これはこれで結構面白いので、どのくらい認識できるものののか、今いろいろ実験している最中です。
まず試しにどのくらいの速度で入力が可能なのかやってみました。
今日発売の週刊モーニングから鉄腕があるのセリフを朗読してみます。ただぼく、すごく早く読むのでどの程度ソフトが認識してくれるかは分かりません。やってみます。

鉄腕がある高出トムに、いただき償いをやってやったまったくこんな取材おまえひとりで十分だろうあたる7品種所に当たってくださいよだいたい買値と日本の女の野球なんて差がつき過ぎて記事にならしに夜二日酔いだしさがつくなら付くで面白いじゃないですか美さんも始まってますよあれでに、入ってるじゃないですかすごい日本女子分かってますよなにか間違えだろうじゃない高い塀が遊んでねすいません

さすがにセリフを難しいみたいです。では次に変換効率を見てみる事にしましょう。
有名なCMソングに僕が知っている限りどんなワープロソフトでやっても1階で変換できたことがないフレーズであります。それは「この木なんの木、気になる木」というものです。やってみることにしましょう。
この木何軒気になる気
努力省というところでしょうか。
ここからはいくつかの固有名詞を行っています。たぶんあんまりちゃんと認識してくれないと思うので、皆さん、僕が一体だれの名前を言っているかは当ててみてください。
名前はスタジオの関係のものか、テレビに出ている有名芸能人のものです。

(以下、スタジオ関連)
向こう山隆彦
フライング
で構造
に朝成分
山荘
も部数&カンパニー
最高キャッツ
寿少年
紙に印字場合いくらで印象
と大物がたい

(以下、有名芸能人)
ただ光
SMAP
紙になり隠語
ビートたけし
証やサンマ
ジャンに頭中に
金樹基ずつ

あまり面白いので普通には書けないことを早口でしゃべってみます。どういうように認識されようとそのままアップするつもりです。ズバリ、今の出版界について:

も活躍中の作家の皆さんいた元ちゃんとまともに仕事をしましょうよ何でこの手袋抜いて5作目買い・ダンパほとんど砲術息だろいつのことこのソフト使って毎日3月6日鈍い頭だけ導水に1回くるごとに味わかんないんだかするビルその速く進んで厳しい動物でも読んでないのがいいお肉で下の間見るといけない外道でも下の第1課頼むこの日の自分の書いたもの清書して下してで話し合うろう

いた。すごく早口でしゃべったのに結構認識ちゃってる。しかも言った覚えがないのに「厳しい動物」とか「外道」とかやばい言葉が出ているし。失礼いたしました。それではスタジオetc.よりまた来週!

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馬鹿でも分かる「13日の金曜日」講座

7月 18th, 2000 — 2:16am

昨日、レニーの最新作「フレディvsジェイソン」を紹介したが、どうもそれが公開される前にもうひとつ「ジェイソン」の映画が作られるようだ。こちらはなんと「ジェイソンX」。
事実上の「13日の金曜日」のパート10なのだが、もはや設定がいくところまでいった感がある。なんと舞台は500年後の未来。宇宙ステーションにあるジェイソンの冷凍死体がよみがえり、宇宙ステーションの住民を殺しまくるというまるでファンがシャレで作った番外編のような設定がどうも本当に撮影されたらしい。しかも、こっちはもうすぐアメリカで公開。年末ぐらいには日本でも公開されるのではないだろうか。ショーンカニングハムの本当に怖い演出と、予想外の結末で秀逸だった「13日の金曜日1」などもはや影も形もないこのパート10。
ちなみに知らない人のためにどういう経由でこのシリーズがこんなところまで来てしまったのかを下にまとめておいた。社会勉強の一巻としてノートの隅にでもメモしておいてほしい。

パート1
ちゃんとしたスリラー。ツボを押さえた演出、的を得た脚本。ちなみに勘違いしている人が多いが、1にはまだジェイソンは出てこない。

パート2
ジェイソン初登場。こちらも1ほどでないにしろ、正当派のスリラー。「スプラッター」という映画のジャンルを確立した。

パート3
劇場では3D眼鏡をかけて見る3D作品だった。当時の流行。今のアイマックスシアターから見ると、ぜんぜんちゃちなものだったが、銛がとんでくるシーンは観客全員が避けていた。

パート4
「完結編」と銘打たれていたことから明らかに当初はここで終わらせるはずだったのだと思われる。比較的よくまとまっていて好感が持てる。

パート5
「新たなるはじまり」。 さすがに一回完結編をやってしまったのでそうすぐにジェイソンを生き返らせることもできず、今回はジェイソン不在。模倣犯がジェイソンになりすます。そのせいもあって、史上最悪の出来。 しょうもないシリーズの中でも最低はこの一本で決定。

パート6
「ジェイソンは生きていた!」タイトルまんま。でも、実はおもしろい。1以外では唯一まともな脚本。 4でジェイソンを殺したトミーが再びジェイソンに挑む。

パート7
こっからもうすべてしっちゃかめちゃか。なんと今回はジェイソン対超能力少女。7以降はホラーというよりはコメディーに入れるべき。

パート8
「ジェイソン、マンハッタンへ行く」いいのか?それでいいのか!?

パート9
「ジェイソンの最後」というタイトルだが、もちろんジェイソンは生きている。 今回のジェイソンは肉体から肉体へ乗り移れる霊体。最後には「エルム街」のフレディまで出てきて観客おいてけぼり。もはやなんでもあり。

さて、パート10の宇宙ステーションと 11のフレディとの対決を楽しみにするとしよう。パート12はどうなるのだろう。世界でも救う?

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その後のレニー

7月 17th, 2000 — 2:15am

レニーハーリンの新作が分かった。「ダイハード2」と「クリフハンガー」の分不相応なヒットに調子に乗ってうっかり自分の器を忘れ、数億円もかけて作った「カットスロートアイランド」がすがすがしいほどのこけ方をして、再び「エルム街4」とかを作っていた時代に逆戻りしてしまったレニーは起死回生をかけてアクションサスペンス「ロングキスグッドナイト」といういささか謎解きとどんでん返しがある作品に挑戦する。 しかし、当然知性のないレニーにとって、これは無謀な挑戦――いよいよ誰も声をかけてくれなくなってテレビ映画を撮ることになってしまった。数年テレビ映画を撮って反省の意を示したレニーに、ハリウッドは寛大にも再度声をかけてくれたので、冷静さを取り戻したレニーは原点回帰し、本来の自分の持ち味である知性のない暴力映画で勝負することを決意する。しかも、オリジナルで出したアイディアは「クリフハンガー」以外すべてこけているので、安全を期すためにネタはスピルバーグ大先生から拝借することにした。(ただ、最近のものをぱくるとばれるので、最初の頃のやつにするあたりの謙虚さがレニーらしくてよい。)
こうしてできあがった「ディープブルー」は幸いにも「ジョーズ」を見たことのない年端のゆかぬ若者に受け、レニーは辛うじて劇場映画界への復帰を果たした。次はいったい何を撮るのだろうとわくわくして待っていたぼくはつい最近InternetMovieDatabaseでレニーの衝撃の新作を知った。左のポスターがそれである。すごい。もうそれ以外感想が何もない。
こんな企画を撮れるとしたらレニー以外誰が考えられよう!(ほかの監督なら企画を聞いただけで腸捻転。)ギャグ映画なのかと思ったら、さすがレニー、どうやらマジに撮っているらしい。
正にレニーのためにあるような企画だ。今からもう心がときめいて仕方がない。レニー、おれは初日、並ぶぜ。

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レニー・ハーリンという男

7月 16th, 2000 — 2:14am

レニーハーリンはすごい。映画というのは普通、ある程度ストーリーを大事にする。たとえそれがアクション映画であっても、ホラーであってもだ。実際に撮りたいのが、派手な爆発シーンや目を覆うような残虐な殺戮シーンであっても、そこは人間、自尊心というものがあるので、一応、何かしら体裁を整えて、そういった内容はその付属物として「やむなく」ついてきたものだとすることも多い。
その点、レニーは違う。彼にとってはストーリーなどというものはくそくらえである。彼にとっての映画はとにかくおもしろければいいのである。少々話のつじつまが合わなくったって気にもしない。 例えば「ダイハード2」では航空燃料がマッチを投げたぐらいで火がつくはずもないことなど知ったことではない、という感じで我らがマクレーン刑事はライターでジャンボジェットを吹き飛ばす。
また、同映画内ではマクレーンは飛行機のコクピットから緊急脱出装置で飛び出すが、その際、天井を先に開けていないので普通なら確実に天井にたたきつけられて死ぬ ところだが、レニーが監督なので、そんな細かいことはくそくらえである。このような小さなディテールに世の中はあまりこだわらないことに味を占めたレニーは次の「クリフハンガー」ではプロットそのものをゴミ箱に 投げ捨てる。この映画、悪役の組織は現金輸送中のジェット機をハイジャックしようというものなのだが、その方法がレニーしか思い付かないものだ。高度数千メートル上空をぶっ飛ばすジェット機に別のジェット機で後ろから接近し、その間にロープを張って、となりのジェット機に綱渡りするというものだ。誰もが一笑にふすだろうこのとんでもないアイディアをレニーはもうただ気合いと迫力だけでやり遂げてしまう。それさえクリアしてしまえばあとは怖いものなしだ。
ジェット機の墜落した場所はストーリー進行に合わせてもっとも都合のよい箇所に何度となく変更され、使うのを忘れた複線を抱えているキャラクターは派手に重殺してごまかしてしまう。
正にレニーハーリン!これぞレニーハーリン!知性も教訓も学ぶべき事も何もないけど、とりあえず見ていておもしろい映画を作る。必ず映画スタート後、約20分で起こる大爆発を皮切りにたたみかけられるアクションシーンの連続。設定や細かいことはすべて最初の二十分に箇条書きのようにして詰め込まれるので交通教習のビデオよりつまらない導入部分さえ乗り切ればあとはクライマックスまで一直線。監督の気まぐれによって次々に殺されるキャラ。 おもしろいシーンを思い付いたら設定も統一感もくそくらえで撮ってしまう潔さ。彼が歴史に残ることはないだろう。しかし、ぼくはやはりレニーハーリンはすごい男だと思う。

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消えたパニーニ

7月 14th, 2000 — 2:13am

マクドナルドの激安戦略に力一杯客を取られて、ミニストップがハンバーガー類の販売をやめたのが数ヶ月前。実際、これはとても賢い選択だと思った。スタジオのそばにもミニストップとマクドナルドが並んで存在しているのだが、 マクドナルドができてからというもの、ミニストップのバーガーは注文が限りなくゼロに近い数字になっていた。「大丈夫なのかな」と人ごとながら心配していたら、ある日、ハンバーガーの メニューが店頭から消えて、代わりにショーケースに入ったパニーニというものが登場した。詳しくは知らないのだけど、ぼくの記憶が正しければパニーニは確かイタリアのサンドイッチか何か。
ミニストップのパニーニは左の絵のようなものである。まあ、それはどうでもいいんだけど。大事なのはその中の一種類であるグリルビーフである。早い話がそれまでハンバーガーに使っていた冷凍肉の 余りを一度混ぜ合わせて、形を変えたものをチーズと一緒に挟んだサンドイッチである。とてもまずい。でも、そういったまずい味が大好きなぼくとしては実はかなり気になっていた。ところが、である。今日、朝ミニストップにパンを買いに行ったら、グリルビーフのパニーニだけがなぜか姿を消している。あわてて店員に理由を問いつめると、店員は気まずそうに 周りを気にしながらぼくの耳元でぼそっとささやいた。「チーズがナニの製品なんですよ。だから……」確かにそれは問題だ。しかし、こんなところにまで波紋が来ているとは。
冷製に考えてみれば、おそらくナニ印の製品をまったく使っていないという方が不思議なぐらい、あらゆる飲食店がナニ印から何かを買っているはず。ねこぞう証言によれば、モスのシェイクが販売中止になっていたとか。
まだいろいろ回ってないので分からないが、きっといろんなところでいろんなものが販売中止の憂き目にあっているのだろう。そんなことを考えていて、ふと頭に浮かんだこと: 牛乳、ヨーグルト、チーズはだいたいどこでも同じ味なので代替えも聞くだろうが、雪印の「コーヒー牛乳」はたぶんファンという人がかなりいるはずだ。(あの茶色いと黄色の箱のやつ)
もしかしたらあれなしでは生きていけないという人もいるかもしれない。そのうち日本全土からナニ印の製品が消えたら、逆にあのコーヒー牛乳にプレミアがついて一本2000円ぐらいで取り引きされるのではないだろうか。
牛乳屋の店頭とかに「コーヒー入りました。ナニ印!本物!限定6本。格安1800円!」などの貼り紙が出されると、あっという間に売り切れる。いっそ信用を回復するまではわざと生産量をしぼって、これで儲けてみるというのはどうだろう>ナニ印

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施しはうけねえ

7月 12th, 2000 — 2:11am

めんどくさくてずっと確定申告をほったらかしておいたら税務署からとても素敵な赤い手紙が届いたので、よく晴れた日の午後、出かけていくことにした。とりあえず担当のおじさんを見つけて赤い手紙を見せると「なんで遅れたんですか?」と聞かれたのでシャレで「爪を切るのが忙しくてなかなか――」と言ったらくどくどと30分ほどしかられた。そのあと二時間ぐらいかけて税務署の人にいろいろ聞きながら確定申告を行ったのだが、三十にもなって用紙に書いてあるほとんどの用語の意味が分からず、係のお姉さんに一分ごとぐらいに質問するはめになってしまった。途中、「控除」をずっと「ほうじょ」と 読み間違えていたことにあとで気がついたのだが、お姉さんはたぶんぼくの職業の欄が「文筆業」になっているのを見て、気を使って正さなかったのだと思う。別に恥ずかしいことではない。
誰にだって間違いはある。ただ、次の確定申告までには最低限となりの件に引っ越していようと思う。(自分でも「源泉徴収」が温泉に関係ある何かだと思っていた時には さすがに「まずいな、おれ」とちょっと危機感を感じた。)どうにかこうにか無事に書類の提出までこぎつけると、「税金は国民の義務ですからね。」と再度おしかりを受けたあと、 税務署の人が何か計算するのをロビーで待っていた。しばらくすると、その散々しかってくれた方が妙に気まずい顔をして戻ってきたので、どうしたのかなと思ったら、 どうやら計算した結果、ぼくの稼ぎがあまりにも少ないために、税金を払うどころか、いくらかお金を返してくれるらしいことが分かった。向こうはさんざん「金払え」と言った後だったのでだいぶ 気まずそうだったが、それよりも三十にもなって、国に同情されるような金額しか稼げないことが判明したぼくは一刻も早く県外へ旅立ちたかった。

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日本最大のチェーン店

7月 11th, 2000 — 2:10am

最近はフランチャイズが全盛期。
どこもかしこもチェーン店が目につく。コンビニ、ファミレス、ファーストフードなどに至ってはもうほぼ例外なくチェーン店。ではいったい日本最大のチェーン店とはなんだろう?
セブンイレブン?あまいね。もうぜんぜん甘い。吉野屋?あるとこにはたくさんあるけどね。朝日新聞?まあ、いっぱいあるけど、それも違うね。そんなものじゃない巨大なチェーンがある。
どんな地方のどんな果ての小さな村に行っても必ずある驚異のチェーン店。もはやコンツェルンとかそんな次元では語れない……いったい何万件日本にあるのか……そう、日本最大のチェーン店、それは:「月極駐車場」おそらく月極(げっきょく)という人が社長だと思うのだが、いったいどのくらい資産のある人なのだろう。誰もが見たことがあるはずだ。 きっとあなたの家のすぐ裏にもある――月極駐車場。ただ、ひとつだけ謎が。これほど大きなチェーン店なのに、なぜマークもロゴもないのだろう。なんか月とか形取ったマークとか作ればいいのに…… うーん、謎。

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