スタジオエトセトラより新年の御挨拶

ああ、こらこら。それ触っちゃだめだぞ。
大変失礼いたしました。
みなさま、新年あけましておめでとうございます!
猫好きの率が尋常じゃないことで有名なスタジオエトセトラの向山です。
うちのスタジオにどのくらい猫好きが多いかというと、十二干支に猫が入っていないことへの抗議として、公式に十二干支制度をスタジオの年賀状から追放したぐらい好きです。おかげでうちの年賀状は毎年干支が「猫」です。
もちろんほかの動物が嫌いなわけじゃありません。今年の干支の竜なんて、ぼくはけっこう好きな動物で、小学生の頃によく両親と一緒に動物園に見に行っていました。丸まって寝ているところを指で突くのが好きでした。もしかしたらあれはとかげだったかもしれませんが、小さいことは気にしないようにしましょう。新年ですから。
猫は前脚で福を招くとも言います。これはおそらく本当です。たかさんなんてナロが前脚をくいっとやっただけですぐ幸せになります。あまり幸せそうで、周りが引くほどです。うちのスタッフの七割ぐらいが人生のどの時点かで猫を飼っていますが、みんなおかげで幸せです。
小さなことが幸せだと、昨年は思い知りました。
新しい人に出会うこと。
古い友達と再会すること。
新しい友達も、古い友達も元気でいること。
コンビニにいつも好きな「海味鮮」が売っていて、それを自由に買えること。
予定通りに漫画雑誌が書店に並ぶこと。
日常があるということ。
それを一緒に過ごす人がいるということ。
震災後にミネラルウォーターを買いにスーパーに行った時、裏から在庫分を出して来るので待っててほしいと言われ、数人のほかのお客さんと共に待っていました。内心心配でした。もし数本しか水がなかったら喧嘩になるのではないか。そうなる前に、ぼくのように比較的切羽詰まっていない人は遠慮してはずれた方がいいのではないか。そう思って周りを見てみると、ほかの人もみんな同じような顔をしていました。
どうするか迷っているうちに店員が在庫を持ってくると、案の定ペットボトルは五本。そこには八人が待っていました。——一人が、赤ちゃんを連れたお母さんでした。結果的にほかの七人は誰からともなく「まずその子とお母さんに」と言い出して、お母さんは涙を浮かべて頭を下げていました。
八人の中に髪の毛を鮮やかに染めた若い男がいて、彼はお母さんに感謝されると、「いや、おれらコーラ飲めばいいっすから」と笑っていた。
まだまだこの国も捨てたものじゃないと思います。
大不況でいろいろ問題も多いですが、それでもここに住んでいて、毎日楽しいことに巡り会います。
世界中の国に住んだわけではないのでよく分かりませんが、ほかの国もみんな、こんな優しい人たちの多いところであればいいな、と思っています。
今年も色々物語を作っていきます。猫もいっぱい出ます。
みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。
スタジオ・エトセトラを代表して、
向山貴彦
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Merry Christmas to You

12月25日、クリスマス。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。向山です。
みんなで楽しいクリスマスを送っている方も、一人で寂しいクリスマスを送っている方もいると思います。
ぼくもどっちの経験も何度もあります。12インチのテレビで笑っていいともの特大号を見ながら、クリスマスだからと奮発して買った特盛りの牛丼を食べていて、急に悲しくなって泣いたことがあります。「せめて並にしとけば⋯⋯」と、見当はずれなことも思いました。その時には世界中が楽しくクリスマスをやっていて、ぼくだけがこんな辛い夜を送っているのかと、心底悲しくなりました。
でも、それからの二十年で分かったことがいくつかあるとしたら、まず何よりも、もっとずっと酷いクリスマスを送っている人は世の中にたくさん——それこそ無数にいるということ。それをまず知りました。
たった一年で、状況なんていくらでも変わるということ。
それどころか、たった一日で変わる時だってあるということ。
だから、人生はいつでも喜びすぎても、嘆きすぎてもいけないということ。
クリスマスである前に、今日はいつだって明日の準備をするための大事な普通の一日だということ。
概ね、そんなことを知りました。
今年辛いことがあったすべての人を明るくするイルミネーションや、すべての人に幸せをプレゼントするサンタクロースが本当にいれば、どんなに良いだろうと思うけれど、残念ながらぼくらの住む世界はそれほど完璧なものじゃありません。だから、今、あなたがどこでこれを読んでいても、せめて良いクリスマスが訪れることを心から祈っています。
キラキラのロマンチックな一日のことを言っているわけではありません。温かい場所があって、体のどこも痛くなくて、あしたの心配がなくぐっすり眠れること。ほかの364日と同じように、穏やかで平穏で、そして不安のない温かい一日であることを祈っています。——ちょうどあの特盛りの牛丼を食べていた日のぼくと同じように。
本来はこれで十分素晴らしいクリスマスなのではないかと思います。
でも、今年は悲しいことがたくさんありすぎました。
だからもし特別にひとつだけ願いを加えるとしたら、その手に温かいココアのカップが握られていて、そこにいくつかの小さなマシュマロが浮いていますように。
これを読んでいるすべての人に心をこめて、メリークリスマス。
2011年12月25日 向山貴彦
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「絶叫仮面」「ほたるの群れ」で二作品続けて共作させていただきました仲良しのoo39.comのみなさまから小さなクリスマスプレゼントが届いています。極寒の北海道で雪に埋もれた仕事場から、いつも温かい曲を届けてくれる優しいスタジオです。来年は再びoo39とタッグを組んで、前代未聞の探偵ものをこのサイトで連載しようと計画しています。どうぞお楽しみに!
それではoo39が贈るクリスマスプレゼント——立体音響によるクリスマス気分をどうかヘッドホンを付けてお楽しみ下さい。(雪のマークのボタンを押して雪を降らせると、とてもきれいですよ!) なーに、一人でしか楽しめないクリスマスってのもあるもんです。
今年もよろしくお願いします
あけましておめでとうございます!
スタジオ・エトセトラを今年もどうぞよろしくお願いします。
今年はいろいろ新しい作品をやっていく予定ですので、いくつか皆様の前に発表していけるのではないかと思います。どうぞ御期待下さい。
みなさまにとって、2010年がすばらしい年でありますように!
スタジオ・エトセトラ一同
吉見@ねこぞうよりメッセージ
小説『絶叫仮面』にご感想等、ちょこちょこ頂いております。
すごく嬉しいです!! ありがとうございます!!
今回はスタジオ・エトセトラ久々の新作ということで、本以外にもいろんなことに挑戦しています。
携帯サイトで待受画像がダウンロードできたり、
PCサイトでアニメやテーマソング等が閲覧できたり……作者自身、びっくりするようなことになってますので、まだ見てないよー、という方はぜひそちらの方も覗いてやって下さいね。ちなみに、
PCサイトの「ヒミツ」コーナーには、小説とはまた違った「絶叫ワールド」が隠されています! クイズはちょっと難しいですが、どうかがんばってみて下さい!
あと、↓にもありますが、お礼の気持ちも込めて公式ブログ「
PSYCHOCATS」を再開致しました。恩を仇で返しているような気もしますが、可能な限り、無理なく、できるだけ続けて行きたいと思いますので、ぜひぜひ、よろしくお願い致しますー!